「休場した力士の大半が引退を検討」 “半数が欠場”の旧宮城野部屋、衝撃の舞台裏とは【スクープその後】
弟子の暴力問題で旧宮城野部屋が閉鎖に追い込まれ、自身も2階級降格の厳しい処分を受けた元横綱・白鵬(39)。伊勢ケ浜部屋の部屋付き親方として臨んだ5月場所では、移籍した力士の半数以上が休場。しかもその大半は引退を検討しているという危機的状況に。そんな白鵬にまたも受難が――。 【写真を見る】「足で起こされ、胸ぐらを…」 暴行を受けた春日野部屋の栃神山 (以下、「週刊新潮」2024年5月30日号をもとに加筆・修正しました。日付や年齢、肩書などは当時のままです。)
元幕内・北青鵬の暴力問題に関連し、旧宮城野部屋が閉鎖されたのはこの3月末のこと。一国一城の主だった宮城野親方(元白鵬)は伊勢ケ浜部屋の部屋付き親方となり、所属力士も全員、同部屋に転籍した。12日に始まったこの5月場所は、彼らの“裸一貫”出直しの一番として注目されたわけである。 ところが、だ。 現在のここまでの星取表を眺めた好角家は、ある“異常事態”に気が付くはず――。
「休場力士の多くは引退を検討している」
宮城野部屋から転籍した力士は計19名いるが、うち10名が初日から休場している。他に途中休場した力士もおり、すなわち半数以上が土俵に姿を見せていないわけだ。 「前代未聞ですよね」 と眉をひそめるのは、さる角界関係者である。 しかも深刻なのは、 「そのほとんどの原因が明らかになっていないこと。コロナにかかった伯桜鵬やけがが悪化した炎鵬は別にして、他はなぜ休場しているのか、傍からは見えないままなのです」 として、種明かしをする。 「実は休場力士のうちの多くは引退を検討しているそうです。もちろん理由はそれぞれですが、やはり彼らは大横綱・白鵬に憧れて入門した。それが師匠ではなくなり、モチベーションが失われたのかもしれない」 理由は他にも。 「伊勢ケ浜は、横綱・照ノ富士を筆頭に幕内力士が6人所属する現角界一の強豪部屋。対する旧宮城野は最高位が十両の伯桜鵬で、しかも不祥事の後ですから、居心地が悪く、やる気が損なわれていった」