「106万円の壁」を超えてパートで月10万円稼いだ場合、将来の年金額はいくら増えますか?社会保険料の支払いで損をしないか気になります…
月10万円稼いだときの社会保険料は?
社会保険料の計算は、以下の条件とします。 ・賞与は考慮しない ・東京都在住の40代 ・健康保険料(介護保険料込み)は全国健康保険協会のもの 条件を基にすると、厚生年金保険料は月に8967円、年10万7604円です。また、健康保険料(介護保険料込み)は月に約5674円、年に約6万8088円になります。雇用保険料は年7200円なので、社会保険料は合計で年間約18万2892円です。
年金額が負担した社会保険料額を超えるには何年かかる?
もし、先ほどの条件で社会保険料を納めたとすると、年金の受給額が社会保険料の支払総額を上回るためにかかる年数などは表1の通りです。
※筆者作成 厚生労働省の「令和5年簡易生命表の概況」によると、日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性は87.14歳です。平均寿命から考えると、社会保険の加入により損をする可能性は低いでしょう。
月収10万円で社会保険への加入期間が30年なら年金は月に約1万6000円増額する可能性がある
月収10万円の方が社会保険に加入すると、加入期間に応じて老齢厚生年金額が増加します。支払った社会保険料の元を取れるのは数年後なので、平均寿命を考慮すれば、社会保険に加入しても損はしないと考えられるでしょう。 ただし、今回はあくまでも試算なので、月収が変動したり途中で加入していない期間があったりすると、結果も変わる可能性がある点には留意しておきましょう。 出典 厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト 対象となる方 厚生労働省 令和5年簡易生命表の概況 1主な年齢の平均余命(2ページ) 日本年金機構 年金用語集 は行 報酬比例部分 日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和6年度版) 執筆者:FINANCIAL FIELD 編集部ファイナンシャルプランナー 監修:高橋庸夫 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部