アイドル脅迫「家族やメンバーを道連れに」過去、悪質な事例も
アイドルグループ「虹のコンキスタドール」のメンバー、中村朱里さん(22)に対する脅迫と威力業務妨害容疑で警視庁新宿署は18日、職業不詳で30代の男を逮捕した。同日、マスコミ各社が報じた。男は容疑を認めているという。
ネット上のアイドル脅迫 悪質な事例も
報道によると、男は同グループのファンクラブ「虹コンだいすきクラブ」会員という。4月中旬に中村さんのツイッターアカウントに向けて「テロを起こします」、さらに4月29日には「仕事を辞めてくれないと、家族やメンバーを道連れにしますよ。理解できないなら殺しますよ」などと書き込んだ。ツイッターの投稿を見た人が110番通報した模様だ。 中村さんは1998年千葉県の出身。歌やダンス、アニメ好きで声優にも関心があったため、高校2年の夏にピクシブの次世代アイドル育成「つくドル!プロジェクト」に応募して合格。2014年7月に同プロジェクトから「虹のコンキスタドール」が結成されるとメンバーとしてデビューした。 ネット上でアイドルを脅迫する事件はたびたび起きている。殺害予告などの悪質な事例もあり、これまでにも逮捕者が出ている。 「別のグループアイドルですが、過去には『第二の酒鬼薔薇』を名乗ってブログに殺害予告を投稿したりした者もいます。そういった悪質な脅迫があるたびに、アイドル本人が恐怖を感じるのはもちろんのこと、イベントやライブに出演困難な状況に陥るなど、深刻な結果を招きます。被害が長期化することも珍しくなく、中にはそれが原因でアイドルを引退する子もいますよ」と話すのは、アイドル情報メディアの30代男性ライター。 ネットは正しいコミュニケーションに用いたいものだ。 (文:志和浩司)
■虹のコンキスタドール 2014年7月結成。通称“虹コン”として親しまれ、「毎日が文化祭!」をテーマに“自分たちが思う「かわいい!」や「好き!」を追い求めるインドア系・正統派アイドルグループ”と謳っている。コロナ禍で外出自粛期間中もインドア系であることを活かし、メンバーそれぞれがキャラクターを発揮した動画などで活動を続けてきた。現在は12人組で、17日にはニューアルバム「レインボウグラビティ」をリリースしたばかり。同アルバムを引っさげて全国10ヵ所をまわる夏ツアー「“RAINBOW GRAVITY” THE SUMMER TOUR 2020」も7月4日香川を皮切りに開催される。