【ロッテ】ドラ1西川史礁「野球の成績で暴れたい」”暴れん坊将軍”輩出した和歌山がルーツ
右の強打者の系譜を継ぎ、暴れまくる。ロッテのドラフト1位・青学大の西川史礁外野手(21)が1日、横浜市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金1億円プラス出来高、年俸1600万円。背番号は大学の大先輩でもある井口前監督がつけていた「6」に決まり、気持ちを新たにスタート地点に立った。 ◇ ◇ ◇ 西川は、きりっとした表情で会見場に姿を現した。「荻野選手だったり岡選手であったり、ベテランの選手たちのように息の長いプレーヤーになりたいという夢を持っています。プロ野球選手としての第1歩、スタートラインに立ったばかりだと思うので、日本を代表するプレーヤーになれるようにやっていきたい」と緊張した面持ちでありながら、ハキハキと答えた。 背番号は井口資仁前監督がつけていた「6」に決まった。「最初に井口さんの顔が頭に浮かんできました」と大学の大先輩の名前を挙げた。井口氏の他にも落合博満氏や初芝清氏ら名だたる強打者が歴代背負ってきた重みのある番号だが、「プラスに捉えてしっかりとやっていかないといけない」とプレッシャーも力に変える。榎アマスカウトディレクターは「走攻守全てにおいてチームの戦力になれる選手で、将来的には先輩である井口前監督のように勝負強い、チャンスでランナーをかえせるバッターになってくれると思います」と期待を寄せた。 天下に名をとどろかせるルーツを持っている。西川が生まれ育った和歌山は、「暴れん坊将軍」こと江戸幕府第8代将軍の徳川吉宗を出した。「自分は野球の成績で暴れたい」と力を込めた。「まずは開幕スタメンを取りに行く強い気持ちでやっていく。シーズンを通して出て、新人王を目指して」と1年目の目標を掲げた。 幼少期からアイスが大好きだった。会見終了後、ロッテ製品の期間限定ハート形の雪見だいふくを頬張ると、「すごくおいしかったです」とにっこり。ZOZOマリンで暴れまわって、手ごわい相手も成敗! そして、ファンのハートを射止める。【星夏穂】 ◆西川史礁(にしかわ・みしょう)2003年(平15)3月25日、和歌山県日高川町生まれ。少年時代は川辺ウインターズ、和歌山日高ボーイズでプレー。龍谷大平安では2年春のセンバツで遊撃手として8強進出に貢献。青学大では3年春に左翼のレギュラーとなりリーグ優勝、最高殊勲選手。24年3月の欧州代表との試合で大学生ながら侍ジャパン入り。4年時に春・秋リーグ戦、大学選手権、神宮大会制覇の4冠を達成した。強打が魅力で、大学日本代表の4番も務める。目標の選手はレッドソックス吉田正尚。趣味は海釣り。182センチ、88キロ。右投げ右打ち。