「事前登録は両県同一システムで」仕組みづくり求める声 富士登山規制めぐり会議=静岡・富士市
静岡放送
2025年の夏山シーズンから導入を検討している富士山の登山規制条例をめぐり、静岡県富士市で11月28日、静岡・山梨の関係者が集まる会議が開かれました。住民からは、両県が同じシステムで登山者を登録する仕組みづくりを求める意見などが出ました。 【写真を見る】「事前登録は両県同一システムで」仕組みづくり求める声 富士登山規制めぐり会議=静岡・富士市 <静岡県富士山世界遺産課 大石正幸課長> 「入山料については、現地調査等を踏まえて、静岡県側からは3000円、4000円、5000円の数字で少し議論をしていただき、入山料の徴収を行う場合には、これまで行ってきた保全協力金とは一本化したいということもあわせて提示させていただいた」 28日、富士市で開かれた富士山世界文化遺産協議会作業部会には、静岡・山梨両県の富士山周辺の住民代表や自治体関係者などが参加しました。静岡県の担当者は、2024年夏に導入した登山者の事前登録システムの運用結果など、夏山シーズンの状況を報告しました。 また、2025年の夏に向けて検討している3,000円から5,000円の入山料案や夜間の登山規制の在り方などについても進捗を共有しました。 参加した住民代表からは、山梨県側が午後4時で入山規制したことで起きた「駆け込み登山」に対してどのような安全対策をしたか説明を求める意見が出たほか、「事前登録」については両県で同じシステムを活用した方が効果的とする意見がありました。 <静岡県富士山世界遺産課 大石正幸課長> 「入山規制の関係でもかなりご意見をいただいた。2月の県議会にはしっかりと条例案としてを出せるようにと考えている」 県は、県議会12月定例会で来年2025年の富士山入山規制に向けた議論を進めたい考えです。
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