元王者ヒルシャー、アルペンW杯開幕戦での現役復帰を正式表明
【AFP=時事】アルペンスキー男子のレジェンド、マルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、35)が25日、今週末に母国オーストリア・ゼルデン(Soelden)で開幕する今季のW杯で現役復帰を果たすことを正式に表明した。 【写真】2019年の世界選手権に臨むヒルシャー 母親の母国オランダの代表として競技に復帰するヒルシャーは、インスタグラムへの投稿で「複雑な気持ちであることは間違いない」と心境を明かしつつ、復帰を決意した理由をつづった。 「自分の中に二つの心が芽生えている。競技に出場して可能な限り速く滑りたいと思うレーサーのマルセルがいること」 「そして、もう一つは競技への情熱だ。スタートゲートに立って、見下ろし、もう一度ここに立てるなんて信じられないと感じる」 「だからこそ、やってみることにした。愛する競技に復帰しようとね」 ヒルシャーはW杯で総合8連覇(2012年から19年まで)を果たすなど通算67勝を記録しているほか、冬季五輪では2個の金メダル、世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)では7個のタイトルを獲得し、オーストリアで絶大な人気を誇った後、2019年に競技生活から退いていた。 今夏はニュージーランドでトレーニングを行っていた中で、予定より早くオーストリアへ帰国。昨季は圧倒的な強さで総合優勝を果たしたマルコ・オデルマット(Marco Odermatt、スイス)と今年のクリスタルグローブを争う気はないとしている。【翻訳編集】 AFPBB News