ジェットスター労組メンバーへの懲戒処分は「無効」、賃金支払い命じる 東京地裁
●「裁判の繰り返しは会社にも社員にも望ましくない」
木本氏は、今後も会社側の対応が改善されないようなら、「すべて今回のような裁判手続きで解決しなければいけないことになる」とし、健全な労使関係の構築や職場環境の改善に加え、安全文化を維持することの重要性を訴えた。 「裁判を繰り返すことは、会社にとっても社員にとっても望ましくないですし、私たちの組合活動の本意でもありません。今回の判決を会社には真摯に受け止めていただいて、(健全な労使関係の構築等は)ここからがスタートだと思っています」(木本氏) 片桐氏も、「日々の航空の安全、コンプライアンス、そしてキャビンクルーの健康が損なわれる可能性があると感じた時には、会社や仲間を守るためにしっかりと声を上げるべき」と強調する。 「それがお客様に最高のサービスと安心を提供するための私たちの責任だと考えています。裁判では勝ち負けではなく、公正な判断を求めました。会社には今回の判決を契機に、真摯に労使関係の改善に向けた建設的な対話を進めていただきたいと願っています」(片桐氏)
●ジェットスタージャパンの見解
ジェットスタージャパンは、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、「現時点では判決の内容を確認していないので、コメントは控えさせていただきます」と回答した。 (19時28分、ジェットスタージャパンの回答を追記しました)