女子テニス元世界12位のリシッキが第一子の出産を報告「私たちの心は愛と幸福で満たされている」<SMASH>
女子テニスの元世界ランク12位、サビーネ・リシッキ(ドイツ)が、第一子となる女の子の誕生を発表した。9月9日、自身のインスタグラムに「ベラを私たちの世界に迎えることができ、私たちの心は愛と幸福で満たされています」というメッセージを添え、4つの手に抱かれた赤ちゃんの頭の写真を投稿している。 【画像】リシッキが赤ちゃんの写真を添えて出産を報告したインスタグラム画面 強烈なサービスを武器とし、2013年にはウインブルドンのファイナリストとなったリシッキは現在34歳。今年の3月に「人生は予期せぬ驚きに満ちている」という表現で妊娠の喜びを公表した際には、「もう一度カムバックしなければならないと思う」と出産後に再び復帰を目指すことを宣言していた。 出産前のリシッキは、20年にヒザの前十字靭帯を断裂する大ケガで長期間戦列を離れ、22年5月に復帰。翌23年の11月にカナダ・カルガリーのITF60,000ドル大会で優勝すると、翌月のITF大会出場を最後に選手活動を休止していた。 その後は、今年のウインブルドンのリポーター、解説者やコメンテーターとしても活躍。無事に出産を終えて、これから数カ月後の復帰を見据えて徐々に選手活動を再開していくのだろう。 テニス界で産後の活躍といえば、26歳で復帰しすぐに「全米オープン」を制したキム・クリステルス(ベルギー)や、四大大会優勝記録の更新に挑んだセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)が印象深いが、現在のツアーにも先達が揃っている。 キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク/34歳)は昨年8月に、アンジェリーク・ケルバー(ドイツ/36歳)と大坂なおみ(日本/26歳)は今シーズンの開幕から、出産を経てツアーに復帰。ウォズニアッキは今年の「BNPパリバ・オープン」で準々決勝に進み、大坂はツアーで2度、ケルバーは「パリ五輪」でそれぞれベスト8入りした。 元女王たちは、すぐに以前のようなハイパフォーマンスを取り戻しているわけではないが、家族が増えた新しい環境でのチャレンジは感動を呼んでいる。リシッキの再挑戦にも期待したい。 構成●スマッシュ編集部