サッカー=女子選手100人超、サウジ企業との提携解消をFIFAに要求
[21日 ロイター] - 100人を超える女子プロサッカー選手のグループが21日、国際サッカー連盟(FIFA)に対し、サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコとの提携を解消するよう求める公開書簡を送った。 FIFAとサウジアラムコは4月、2026年の男子ワールドカップ(W杯)や翌年の女子W杯などの主要トーナメントを含む4年間の世界的パートナーシップ契約を締結した。 サウジはここ数年、サッカー、自動車レースF1、ゴルフなどのスポーツに多額の投資を行っており、女性擁護団体やLGBTQ(性的少数者)コミュニティーなど各方面から、資金を利用して自国の人権問題を「スポーツウォッシュ(洗浄)」していると非難されている。 選手らは公開書簡の中で「FIFAにこの提携を再考し、男女平等、人権、地球の安全な未来と価値観が一致するスポンサーに置き換えるよう求める」と要請。また今後のスポンサー契約における倫理的影響を考慮するため、選手代表を含む検討委員会の設置も提案した。 一方、FIFAはスポンサー収入が女子サッカーへの投資に与える影響を指摘し、「FIFAはアラムコやその他多くの商業パートナー、権利パートナーとの関係を重視している。スポンサー収入はあらゆるレベルでサッカーに再投資されており、女子サッカーへの投資は増加し続けている」と述べた。