【米BC展望】馬券発売なしでも絶対に見逃せない〝ディスタフ〟 7戦無敗で挑むオーサムリザルトのライバルは?
【TPC秋山響の海外競馬解析】14のGⅠを2日間でまとめて行うアメリカ競馬の祭典「ブリーダーズカップ」が11月1、2日に、米国西海岸カリフォルニア州のデルマー競馬場で開催される。 今年は日本から大挙19頭が渡米。〝クラシック〟〝ターフ〟〝マイル〟〝フィリー&メアターフ〟の4GⅠで日本でも馬券発売が行われるが、そのほかの日本馬出走レースでも楽しみなレースが多い。 絶対に見逃せないのは牝馬の頂上決戦である〝ディスタフ〟(2日=3歳上、ダート9ハロン)だ。 連覇を狙ったイディオマティックが跛行で回避したのは残念だが、ケンタッキーオークスを含む牝馬GⅠに4勝し、牡馬相手のGⅠトラヴァーズSでも〝クラシック〟の有力候補フィアースネスのアタマ差2着に入ったソーピードアンナ(3歳=父ファストアンナ)が登場。7戦無敗で挑む日本馬オーサムリザルト(4歳=父ジャスティファイ)との対決は見ものだ。また、このレースには〝フィリー&メアターフ〟からこちらに矛先を向けたマーメイドS優勝馬アリスヴェリテ(父キズナ)もいる。こちらは初ダートが大きなポイントになる。 その他、現地の評価はあまり高くないが、リメイク(牡5=父ラニ)、ドンフランキー(牡5=父ダイワメジャー)と海外でも実績のある2頭に加え、北米首位種牡馬にここ5年続けて輝くイントゥミスチーフの産駒であるメタマックス(牡4)の3頭が出走予定の〝スプリント〟(2日=3歳上、ダート6ハロン)も非常に楽しみ。サウジアラビアでリメイクが2着に下したスケリーが人気を集めるメンバーならチャンスは十分。あっと言わせる走りを見せてほしい。 また、1日の2歳戦〝ジュベナイルターフスプリント〟(芝5ハロン)のエコロジーク(牡=父トワーリングキャンディ)と、2歳牡・セン馬戦〝ジュベナイルターフ〟(芝8ハロン)のサトノカルナバル(牡=父キタサンブラック)は日本調教の2歳馬として初めて芝の海外GⅠに出走。2歳戦だけに相手関係の比較が難しいが、日本馬のレベルの高さを考えれば、大いに期待して良さそうだ。
東スポ競馬編集部