ストレスを軽減させ、心に余裕を作る「やらないことリスト」の作り方
手帳にやることリストを書き出して、タスク管理に使っている方は多いでしょう。文房具ソムリエの石津ヒロシさんは、同じように「やらないことリスト」も作ることを勧めています。ストレスを軽減させる「やらないことリスト」の作り方について、書籍『文房具ソムリエの手帳時間』より紹介します。 すぐ行動できる人に変わる「ウィークリーノート」の書き方 ※本稿は、石津ヒロシ著『文房具ソムリエの手帳時間』(秀和システム)の一部を再編集したものです。
「やらないことリスト」をつくる
「やらないことリスト」という言葉を、はじめて聞いた方も多いかと思います。実際、手帳に表記されていることもほとんどありませんし、それはシステム手帳のオプションでも同じです。 しかし「やらないこと」を決めることで、本当に重要な売上や成果が上がることに集中できます。また、ムダな時間をなくして、効率のよい行動ができるようにもなるのです。 ですから、自分にとって苦手なことや効率の悪いことは、どんどん「やらないことリスト」に加筆していきましょう。手帳に書いておくことでわかりやすくなり、他人からの頼みごとに対しても安請け合いをしなくて済むようになります。 どうしても自分でやらなければいけない、という例外的なものを除けば、苦手なことはどんどん他人に任せていきましょう。それができれば、心も楽になって、ストレスが少なくなります。 自分が大切にしていることに集中するためには、ストレスを少なくすることと時間の余裕を持つこと、その両方が大切です。他人の予定や期待に振り回されることを減らせば、自分で決められる時間を増やすことにつながります。 最初は、やらないことを決めるのは難しいものです。とくに、それまで続けていたことをやめるのは勇気がいることでしょう。 たとえば「残業をやらない」と決めたら、収入が減るかもしれません。しかし、自分の好きな副業をはじめたらいかがでしょうか。イヤな残業をやらないことで時間と心に余裕ができた分、好きな副業にエネルギーを傾けることができますし、家族との時間も増えるかもしれません。 ほかにも「ムダな出費をしない」と決めれば、普段ついコンビニや駅ビルなどに立ち寄ってしまい、必要ではないものを買うことが減って、お金にも余裕が出てきます。 また「他人と比べない」と決めれば、他人と比較して自己肯定感を下げることや、モチベーションが上がらないことがなくなり、自分のことに集中できます。 このように、やらないことはさまざまなジャンルでリスト化できるので、どんどん書き出していきましょう。仕事のことだけではなく、お金のことや人とのつき合い方に関してもリスト化してみてください。経験上、心の中で決意するだけと手帳に書くとでは、効果のほどが違うと断言できます。