大阪府・吉村知事が定例会見11月18日(全文6完)大阪はもうスタートラインに立った
効果が見込めるんじゃないかと思う
吉村:これはすでに大阪府で作って、これは警察とも協力しながら作った中身ですけど、ここに書いてるのは、児童買春は犯罪ですと。全てを失う前にパパ活、ママ活やめてというふうに書いていたり、安易な行為で全てを失うって、ものすごく頭を抱えた大人が出てきてるわけですけど、そういったパトロール強化、不適切な書き込み発見みたいなものも書いたりしているので、こういったもので安易にそういった世界に大人のほうが入っていくっていうのも防ぐという効果を今回の対策で実行していきたいと思います。その効果が見込めるんじゃないかと思っています。 司会:次のご質問をお願いします。
児童虐待の裁判で無罪相次ぐ。施策に影響は
朝日放送テレビ:ABCテレビの川口です。児童虐待についてなんですけれども、大阪府のほうでは児童虐待防止に力を入れている一方で、幼児の頭部の虐待を疑われた保護者らに刑事裁判で無罪判決が相次いでいるっていうことが今、起きています。そのことについての受け止めと、立て続けに無罪が出ていることで、大阪府の虐待に関する施策に影響はあるのでしょうか、教えてください。 吉村:ここは非常に難しいところでありまして、確かに揺さぶられっ子症候群のことだと思うんですけど、そこで立て続けに無罪判決が出ています。本当にそれだけで有罪にしていいのかという裁判例が非常に多く出ていますので、そこについてはわれわれも、これは議会でもいろいろ答弁しているところですけれども、強い問題意識は持っていると。向こうの人が、無罪の人が犯罪者扱いになって、しかもこれが間違った裁判をすれば刑事処罰を受けるということになりますから、そこについては慎重に、これは国でも議論されているところだと思うので、そういったところも見極めていきたいというふうには思います。
一時保護運用の見直し、検討の余地は
朝日放送テレビ:ありがとうございます。子ども家庭センターの一時保護についても、虐待の可能性はなさそうと家庭裁判所が判断しているのにもかかわらず、一時保護が続くケースがありまして、一時保護の運用の見直しについて大阪府として検討の余地はありますでしょうか。 吉村:ただ一時保護についてはもうちょっと積極的にやっていくというのが今のスタンスです。重大な児童虐待を減らしていくっていう意味での迷ったときにやっぱりきちんと一時保護をやるというスタンスをやらないと、なかなか一時保護っていうのも、どんどん消極的になっていきます。これは僕が市長時代からもずっとやっていましたけども、親からすると児童虐待はすごいやってるんだけれども、児童相談所が一時保護で子供を保護することをすごく極端に嫌う場合が多いです。だからそこで必ずまず敵対というか、そういった関係になりやすいような状況なので、児童相談所のほうが、すぐにそこで分かりましたっていうことをやってしまうと、今度は本来助けを求める子供たちが、最後の助けの場っていうのがなくなっちゃう可能性があります。 児童虐待っていうのは親からの虐待なので、最後本来、守るべき人が守ってくれてないわけなので、行政が手を差し伸べなければ誰も子供を守る人がいなくなると。大人だったらいろんな逃げ道ありますよ。僕らぐらいの成人になってきたら、皆さんぐらいの成人になってきたらいろんなしんどい状況になったとしても自分の考えで環境を変えたり、しんどい、いろんなことを考え、気が付くわけですが、子供とか乳幼児なんかまずそういったことはできないですし、本来守るべき親が虐待しているわけなんで。児童相談所としては最後のとりでとしてやっぱり積極介入すべきじゃないかと、僕自身は思っています。