10~20代前半にアプローチしたいのに、SNSでの反応がイマイチ。どうすればいいですか?
10~20代はレビューを読まない!?
使用方法に関連して、もう少しZ世代のSNS使用法をお伝えしておきましょう。じつは、この世代は、「文字情報をあまり読まない」という特徴ももっています。 たとえば40代以降には、Googleマップなどに投稿されたレビュー内容の良し悪しが影響を与えます。ところが20代以下はそもそも内容をきちんと読みません。レビューは「数」で見るのだといいます。 しかし、これは文章が嫌いで読まない、ということではなく、どうやら「レビュー内容を信用しない」というスタンスのようです。「書き込んだ人の感想はそうだけど、その情報が必ずしも正しいとは限らない」と感じているのです。それよりも、TikTokやInstagramなどで流れてくる動画を見て、「いいな」「行ってみたい」という判断をするのです。これも世代間で大きな違いがあると感じています。
洗練されたビジュアルを提示し、「動くもの」で目を引こう
すでに動画による集客は欠かせないものとなっていますが、まず間違いなく今後も集客には「動画」が必要になってくるでしょう。 飲食店はもちろん、BtoC向けの商品をもっている企業は、TikTokやInstagramに注力していくことが重要だと考えられます。といっても、ただ動画をつくるだけではお客様にアプローチはできません。大切なことは2つあります。 ■ ビジュアルにこだわり抜く 1つは、「ビジュアルにこだわり抜くこと」。通販などのeコマース系を思い浮かべるとわかりやすいと思いますが、やはり商品やサービスの魅力をしっかり伝えられるクリエイティブをつくることがとても重要です。 とくに今の10~20代、デジタルネイティブ世代は、膨大な情報にさらされてきたこともあって「いいな」と思うセンスに優れていると思います。だからこそ、中途半端なクリエイティブは避けた方が賢明です。 ■ 単なる文字情報やバナーは流さない そしてもう1つは、「単なる文字情報やバナーは流さないこと」。たとえば、お店のイベント告知に文字情報を入れる際には、その中に動く絵文字など、必ず「動くもの」を入れるようにしてください。でないと、10~20代は残念ながら見向きもしません。「動画世代」なので静止画情報の優先順位が自然と低いのです。