債券は下落、円安続き日銀利上げ観測強い-5年入札への警戒感も重し
(ブルームバーグ): 15日の債券相場は下落し、5年国債利回りは15年ぶり高水準を更新した。円安進行が続き、日本銀行による早期の追加利上げ観測が高まっているほか、5年国債入札への警戒感から売りが優勢だ。
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、債券先物の夜間取引が下落した上、トランプ氏の米大統領返り咲きと日銀の早期利上げ観測、国債増発懸念の三重苦は変わらないと指摘。「続落後に相場は持ち直しても、戻りは鈍そうだ」とみている。
5年債入札については、0.7%台に利回りが上昇すれば、ある程度の投資家需要が見込まれるが、「応札は足りないとみられ、不安が残る」と佐野氏は言う。
5年債入札
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Hidenori Yamanaka