「えっ・・・部員3人?」廃部寸前の吹奏楽部が見事復活!全国大会出場へ「より音楽的で尖った演奏をしよう!」広島桜が丘高校・吹奏楽部物語
■中途半端ではだめ。より音楽的で尖った演奏をしよう! そして、2024年。部員数18人となった吹奏楽部は、広島県吹奏楽コンクール・高校小編成の部で3年連続の金賞を獲得。中国大会出場は逃したものの、日本管楽合奏コンテスト予選審査会では最優秀賞に選ばれ、見事2年連続の全国大会出場が決まった。 2年連続の全国進出に、部長の安田充樹さんは気合いをみなぎらせる。 広島桜が丘高校・吹奏楽部 安田充樹部長 「夏のコンクールで中国大会を逃した悔しさをバネに、やっとの思いで手にした全国大会です。先輩たちのバトンをつなぐことができた喜びでもう胸がいっぱいで・・・。今度は全国大会最優秀賞を目指して、一瞬一瞬、一音一音を心に刻みながら最後まで精一杯演奏します」 広島桜が丘高校吹奏楽部、奇跡の復活劇。金山教諭は「何か特別な計画があったわけではありません。とにかく目の前の生徒たちと真剣に向き合い、みんながそれに応えてくれた。一緒に成長してきた感が強いです」と、目を細める。 とにかく楽しく、でもやるときはとことんやる。たとえ好みが分かれたとしても、どこの学校よりも音楽的で尖った演奏を心がける。誰かにやらされるのではなく、生徒も顧問も一体になって演奏に没頭する。そんな桜が丘こだわりのスタイルこそが、「やればできる」の真骨頂だ。 金山純也教諭 「再スタートから3年。本当に『やればできる』のだということを桜が丘の生徒たちから教わりました。吹奏楽コンクール中国大会の初出場初金賞や、日本管楽合奏コンテスト全国大会出場は、甲子園初出場初優勝ほどの偉業ではないですが、自分たちの中では、それに匹敵するドラマがあったと思っています」 広島桜が丘高校は、全国大会の遠征費や楽器の維持費などに充てるべく、現在クラウドファンディングを実施している。吹奏楽部が出場する第30回日本管楽合奏コンテスト全国大会は、11月10日、東京・文京区の尚美バリオホールで開催される。
中国放送