クンタップの左ミドル（撮影・蔦野裕）

　4R、クンタップが圧をかけて右ミドルを連打。津崎もミドル、ローを返す。クンタップは組み付いてヒザ。津崎は右ハイ、クンタップは左ミドル。組み付いて互いにヒザ。クンタップの右ローに津崎が右ストレート。組み合いからクンタップが投げ気味にこかす。津崎は左右のロー。クンタップはパンチからヒジを狙う。そして首相撲からヒザを連打。津崎は下がらせてボディーストレート。距離が詰まると組み付き、ヒザのクンタップ。津崎が前に出ると組み付いてヒザのクンタップ。クンタップの右ミドルに津崎はロー、右ストレート。津崎もヒジを狙う。 　5R、前に出てパンチの津崎にクンタップはミドルを合わせる。津崎の右フックがヒット。前に出る津崎にクンタップが左ジャブ。津崎が足を滑らせスリップダウン。前に出る津崎にクンタップは左ミドル。津崎は左右のフックからミドル。クンタップが圧をかけてヒジを狙う。津崎の右ミドルにパンチを合わせるクンタップ。クンタップが圧をかけてパンチ。津崎は下がらされるがすぐにパンチを返す。詰めるクンタップを組み止める津崎。津崎が前に出ると組み付き、攻撃を止めるクンタップ。最後も前に出る津崎を組み止めるクンタップ。 　判定は48-47、48-48、48-47の2-0でクンタップが勝利を収めた。

クンタップの左ミドルに津崎が右ストレートを合わせる（撮影・蔦野裕）

　クンタップは試合後のマイクで「応援ありがとうございました。今日、すごくうれしくて。ベルトを守ることができてうれしい。久しぶりの試合だったんで…。もう無理かと思っていた。試合ができて本当に良かった。今日はすごくうれしいです。これからももっと頑張って、もっと練習する。今日はありがとうございました」と涙まじりに語った。 　試合後の会見でクンタップは「防衛できて自分が本物の王者ということが証明できてうれしい。最初に王者になった時よりもうれしい」と笑顔を見せた。 　1Rのダウンについては「これでカウントが入るのかとびっくりした。逆にあれで奮起できた」と振り返った。判定については「自分としては勝っている可能性も、延長になるという可能性もあったと思った。セコンドは勝ったと言っていた」などと明かした。津崎については「2年前より本当に強くなっていた」と語った。