【専門店を直撃!】リーフスプリング時代のオールドジムニー、買うならどこに注意すべき?
■購入時はどこをチェックするといい?
そんなリーフスプリングジムニーの中古車を選ぶ場合、どのようなところをチェックするべきか。須藤さんに教えていただきました。 ▼エンジン内部のサビをチェック JA11まではエンジンブロックが鋳鉄になります。そのためエンジン内部にサビが出ているものが少なからずあります。原因はこれまで乗られてきた間に冷却水が何らかの原因で減ってしまった際に代用で真水を足したこと。応急処置的な対応で仕方ないのですが、それが原因で内部にサビが発生してしまうのです。 エンジンが冷えている状態ならラジエーターのアッパーホースは触っても大丈夫。店頭でゴムのアッパーホースを軽く握ってみて、「シャリッ」という音がしたらホースの中にサビが流れてきている証拠。このようなクルマは避けておくのが賢明とのことです。 ▼ボディのサビ 古いクルマの場合、最悪エンジンは載せ替えることができるけれど、ボディはどうにもなりません。ジムニーはフェンダーアーチ、ワイパーの付け根、ミラーの付け根の裏側、バックドアのヒンジ下部、荷室のカーペットをめくったフロアなどを要チェック。サビで茶色くなっているのはもちろん、塗装が浮いた状態になっているのもサビになります。 「鉄板が二重になっている部分は湿気が抜けにくいのでどうしても錆びやすくなります。一方で古いクルマなのでサビが全くないものを探すのも難しいのが現実。状態をショップとよく確認しながら、納得できる状態かを見てほしいですね。サビでボディに穴が開いているようなものは避けたほうがいいでしょう」 ▼タイミングベルトやゴム類 リーフスプリングジムニーは年数が経っていて走行距離も伸びているので、納車前にはタイミングベルトを新品に交換するのがベター。合わせて水回りやインテーク回りのゴム類も新しいものに交換することで安心して乗れるようになります。 ▼コンピューター AT車の場合、オートマのコンピューターにトラブルを抱えているものがあるそう。トラブルがあると発進時に2速発進になったりするなどの変速不良が出てきます。最初はその症状が出たり出なかったりという感じなので、車検が残っているクルマなら試乗させてもらい走行状態を確認するといいでしょう。 購入時、または購入後にそのような症状が出てきたら、新しい部品は出てこないのでなるべく早くコンピューターのオーバーホールを行ってください。