台北から日帰りできるお茶の町、坪林へ行こう!
文山包種茶、とっておきの入手法
文山包種茶は台湾の多くの場所で手に入れることができますが、とりわけ上質な文山包種茶を購入したい方には、毎年2回開催される文山包種茶マルシェ、「新北好茶(春季/冬季)展售會」は見逃せません。4月と11月に、それぞれ春茶と冬茶の製茶コンテストが行われた後、5月と12月に新北市政府主催のマルシェが開かれます。茶農家が直接出店するこのマルシェでは、コンテスト上位のお茶をいち早く手に入れることができます。*2024年12月は7日、8日に開催予定 「文山包種茶マルシェ」を訪ねるのが難しい場合は、1921年創業の老舗「祥泰茶荘」をおすすめします。製茶に秀でたお店で、特に3代目主人の馮明忠さんが作るシングルオリジンの文山包種茶が好評です。4月下旬、11月下旬には10種類以上の包種茶がそろえられ、運がよければすべてを試飲でき、さまざまな花の香りを楽しむ贅沢なひとときを過ごせます。 さらに、周辺には「金瓜寮魚蕨歩道」、「北勢溪観魚歩道」、「南山寺獅公髻尾山歩道」といったトレッキングコースも整備されています。夏は川遊び、冬はツバキのお花見が楽しめ、豊かな自然に触れながら癒やされることができます。 台北市内の茶芸館(台湾茶専門の喫茶店)も魅力的ですが、次の台湾旅行ではぜひ坪林まで足を運び、産地ならではの茶文化に触れてみてください。きっと、台湾茶の新たな楽しみ方が見つかるはずです。 (文・写真 林品君 / 朝日新聞デジタル「&Travel」)
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