松本人志氏の「訴え取り下げ」に絡んで大炎上。元アイドルの投稿で見える名誉棄損のリスクとは?
先日、元アイドルで今はボイストレーナーをされている女性が「私の友人が過去、松本人志氏から性被害を受けた」と自身のSNSに投稿、話題となりました。ちなみにその友人とは関係が切れてしまい、真偽は不明だそうです。な、なるほど…… この記事の他の画像を見る 先にお断りしておきますと、この記事は松本氏への擁護・バッシングいずれの内容でもありません。そもそも件の文春報道は当事者だけが真相を知りうる、密室での出来事。蚊帳の外の面々が青スジ立てて殴り合ったところで、ビックリするくらい何も起きない話です。 にもかかわらず、このような記事に毎回「オマエはどっちの味方なのか」と鼻息荒く迫ってくる、ちょっと情報リテラシー的に儘ならない方々がおり、そういう方は今すぐページを閉じて頂けると幸いです。先にちゃんと言いましたからね。 さてボイトレ女史、根拠を示さず真偽も確認せず、松本氏の違法行為を示唆する内容を公衆送信してしまったワケで、これだけでも相当ヤバいんですが、加えて松本氏の訴え取り下げについて「性犯罪がなかった事になる」とコメントしており、実はこっちもヤバかったりします。 文春が松本氏の性加害を報道し、それに対し松本氏が「民事」で訴え、最終的にそれを取り下げた。いま起きているのはこれだけです。法的に認定された犯罪事実は存在しません。にもかかわらず、公衆の面前で特定個人を犯罪者呼ばわりしてしまった。これは手が滑ったでは済まされない話です。 彼女的には、擁護とアンチが殴り合う状況に一石を投じようと、謎の変化球を投げ込んでしまったのかもしれません。でも本件に関する世論って、そんな単純な対立構造ではないですよね。 マトモな人は投稿しない 世間の大部分のマトモな人たちは、松本氏の文春報道を見たところで「民事だな」「個人間の争いだな」「当事者以外は真相がわからんな」としか思いません。だってコメントのしようがないもの。今回の訴え取り下げだって、 「あんなに揉めていた両者が、文面をガッチリ示し合わせた上で、同じタイミングでリリースを出すなんて、もしやこのまま裁判続けると双方が大ヤケドしそうなネタが出たのかしら。突っぱねても良い文春サイドが、取り下げに応じたネタって何だろう……」 と、普通ならソッチが気になるんですよ。そして擁護とアンチの殴り合いを眺めながら「なんで事情も分からない部外者たちが殴り合っているの……怖っ」とドン引きしつつ、そんなコメント絶対に投稿しない。妙な人たちに絡まれたくないし、そもそも忙しい。 これが世間の大部分の方々です。ネットは黙っている人の姿が見えない、存在自体が消えてしまう特性があり、見えているのはギャーギャー騒いでいる人だけ。でも「騒いでいる人たちの人口」なんて、ネットユーザー全体から見たらとんでもない少数派ですからね。 だから「見えない人たち」の存在をしっかり意識しないと、ネットで声がデカいだけの人たちを主流派だと勘違いしてしまう。これはネットを利用する際に必須の情報リテラシーです。