オリックス輝星 来季30ホールド目指す「ストレートで空振りを奪えるように」
オリックス・吉田輝星投手(23)が大阪・舞洲の球団施設で契約更改し、2100万円増の3700万円でサイン。移籍2年目の来季は直球の空振り率増加を掲げ、30ホールド到達を目指す。 「ストレートの空振り率が、評価してもらっている割にはすごく低い。ストレートで空振りを奪えるようにしたい」 シュートやチェンジアップなどの変化球がさえた今季。直球は自己最速を更新する151キロを計測した一方で、空振り率は4・2%にとどまり被打率も球種別では最低の・339だった。「周りの球種に比べたら、今年それほどストレートに自信がなかったかなと。優先順位が変わってきていると思うので、ストレートが一番と思える球速や回転数を目指していきたい」。直球のさらなる進化が、勝ちパターン定着を目指す来季への鍵を握る。 今季は「2200~2300ぐらい」だった回転数。来季目標を「2500いけたら一番いい。そこが変わるだけでもだいぶ違う」と設定した。現在はシーズン最終盤に負った右肘の疲労骨折からのリハビリ途上だが、課題の強化に余念がない。「回転数に直結する部分もある。治ったときに肘周りが強くなって、指先の力が強くなったら回転数も増えると思う」。アナリストから回転数増加への意見を聞き込むだけでなく、昇給分を治療器具の購入にあてる構えだ。 「環境が変わったことによってこういう成績が出せた。プロ野球選手として、本当に転機になる一年だった」。自身2度目の50登板に到達した移籍1年目を経て、さらなる飛躍へと輝く。 (阪井 日向)