馬毛島基地建設現場で作業中の重機横転、運転の男性がけが 搬送へ向かった船も護岸に衝突、海に投げ出された船員がけが 西之表市
25日午後1時半ごろ、西之表市馬毛島の自衛隊基地建設現場で、工事作業中だったバックホウ(ショベルカー)1台が横転し、運転手の男性が肋骨(ろっこつ)にひびが入るけがを負った。同日午後3時10分ごろには、運転手を搬送するため同島に入港しようとした船が葉山漁港で護岸に衝突し、座礁。船員の男性が海に投げ出され、頭に外傷を負い肩を骨折した。 種子島署によると、悪天候などで現地入りできず、工事現場での捜査は後日行う。種子島海上保安署によると、船は工事作業員輸送船(69トン)で4人が乗船、同市の西之表港を出港した。葉山港の船舶を係留する岸壁そばの護岸に衝突した。 防衛省は「工事や輸送の作業手順、危険箇所の再確認など安全管理の徹底を受注者に指示した」とコメントした。工事は続けており、原因を調べ中断すべきか見極めるという。 馬毛島では10月、スリランカ国籍の男性が排水をためる穴に油圧ショベル機ごと転落して死亡する事故が起きている。県は、国に原因究明と再発防止を求め「対策について説明してほしい」と口頭で伝えた。
南日本新聞 | 鹿児島