サーキット騒然…“奇跡の復活”元王者のマシンが宙に浮く大クラッシュ 「垂直に落ちて…首痛い」終盤で波乱
【スーパーフォーミュラ】第7戦(決勝・10月13日/富士スピードウェイ) 2023年9月のスーパーGTでクラッシュし、外傷性環軸椎亜脱臼および中心性脊髄損傷の大怪我を負った、スーパーフォーミュラ通算3回王者の山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)が、またも大きなクラッシュに見舞われ、騒然となった。 【映像】マシンが宙に浮く接触の様子 山本は終盤、前を走る阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)と11番手を争っていた。残り9周となったホームストレートで、山本は一時的にエンジン出力を上げるオーバーテイクシステム(OTS)を使用し、1コーナーのイン側から阪口を抜きにかかった。しかし、2コーナーのアウト側にいた阪口がコース上に戻ろうとしたタイミングでマシンがシャットダウンし、急激にスローダウン。インから並びかけていた山本がその減速についていけずに接触。山本のマシンは、勢いよく阪口のタイヤに乗り上げてしまい、一瞬フロント部分が宙に浮くような形となり、そのまま垂直に落下した。 クラッシュ直後、阪口が山本のマシンに駆け寄ると、山本は受け答えはできる状態だったが、大事をとってマシンから降りずに救出を待つこととなった。山本は、無線ではチームとのやりとりは正常にできていたが、「結構垂直に落ちちゃって、首痛い」と訴えると、チームから「動かないで、動かないで」と指示が出た。 大クラッシュから奇跡的な復活を遂げ、今年の開幕戦では3位表彰台に上り、レースファンの誰もが山本の姿に感動した。それだけに心配されたが、所属するNAKAJIMA RACINGは13日夜、公式Xで「山本の状況は特に問題はありませんでしたが、念のため後日精密検査を受ける予定です。ご心配をおかけしました」と発表し、無事が確認されている。 (ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)
ABEMA TIMES編集部