【箱根駅伝】2位の駒大・篠原倖太朗主将「本当に自慢のチーム」春先の悪い流れを断ち切って復路優勝
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ) 駒大は2位で大手町のゴールに飛び込んだ。復路を首位と3分16秒差の4番手でスタート。6区は伊藤蒼唯(3年)が2位の快走。7区はエース・佐藤圭汰(3年)が史上初の60分台となる1時間00分43秒の区間新記録で青学大との差を縮めた。青学大には届かなかったが、復路は青学大を上回る5時間20分50秒の新記録で復路優勝を達成した。 2日の往路で2区4位だった篠原倖太朗主将(4年)は、「順位で見ると本当に悔しい結果で終わってしまったので、悔いは残りますね」と振り返るが、表情はすがすがしい。初めてエース区間を担い「実際に走ってみたら、やっぱり最後の坂がすごかった」と厳しいコースも「走っている途中に、田沢(廉)さん、(鈴木)芽吹さんも走ってきたんだなと思って、感慨深いような感情になりました」と歴代の駒大エースが走ってきた2区をかみしめた。 春先のトラックレースはチームとしてふるわず、「シード権を落としちゃうんじゃないかっていうような雰囲気の中でスタートした新体制のチームでした」。主将の篠原が中心となって積極的にチームを引っ張り続け、駒大は駅伝シーズンを前に雰囲気をガラリと変えた。昨年10月の出雲駅伝は2位、同11月の全日本大学駅伝も2位と成長し、国学院大、青学大と並び“3強”と呼ばれた。「昨年の七光りではなくて、“3強”って言われるくらいに自分たちで成長できた。本当に自慢のチームです」と胸を張った。 卒業後は実業団の富士通に進むが拠点は駒大に置き、大八木弘明総監督率いる少数精鋭チーム「Ggoat」で世界を目指す。「ただただ強い先輩に憧れて、その強さを追い求めた4年間でした。その中で自分のセンスのなさを感じたり、もっともっと練習しなきゃと思っても疲労で体が戻らないことを実感したり。苦しいこともあった4年間でしたけど、最後の1年間はみんなが協力してくれて、すごい良いチームを作ることができた。本当に良い4年間でした」。駒大での経験を胸に、さらなる飛躍を目指していく。
報知新聞社