ニッチ・フレグランスの先駆者「ザ ディファレント カンパニー」社長が語る最高の原料と調香師が引き出すエモーション
WWD:日本市場における戦略は?
ガブリエル:エレガンスを軸に他にはない香りを提案し続ける。また、新しい世代に向けた香水も提案したい。新しい調香師と新作を製作中で、年末には、新しい香水を発売する予定だ。
パワフルでメタリックな香りがトレンド
WWD:現在のフレグランス市場のトレンドをどのように分析するか?
ガブリエル:5~6年前までは、中東、アジア、ヨーロッパなど地域性で好まれる香りがはっきりしていた。今もある程度はあるが、それが薄くなってきている。今のトレンドは、即効性のあるパワフルな香りで、持続性があること。シトラス、ウッドなどさまざまな香りに独特なメタリックな香りが含まれている。
WWD:「チェリガン パリ」というフレグランスブランドを復活させた理由は?
ガブリエル:1920~30年代の最初のニッチフレグランスのブランドで、誰もが知っている香水を作り出した。大胆で伝統にとらわれず、当時のVIPクライアントを多く持っていた。20年代の狂乱の時代を象徴するブランド。自由や楽しさを求める今の時代に共通するものがある。