5時間営業で“年間10億円”…三重の『ローカルスーパー』がネット販売で異例の成功 その徹底したコスト管理
■目指すは「最強のプラットフォーム」 全国のスーパーを救うための挑戦
ローカルスーパーの「サンシ」は、2019年から、他社に対するネットスーパーの「コンサルティング業務」を開始した。全国各地のスーパー23社を助け、そこで得た利益は、日々進化するアプリの開発費に充てているという。 スーパーサンシ 高倉照和専務: 一緒になって開発費という名目でロイヤリティを頂きながらですね。最強の共通のプラットフォームをみんなで使いましょうという意味で今進めています。地元では、イオンさんがすでにいい場所は全部抑えているわけですよ。宅配だったら、今度は立地は関係ない。「ネットスーパー売れるんだ、黒字になるんだ」というのがわかればまた業界も変わってくると思います。
■子供に頼む“おつかい”もネットで…スーパーの生き残りのカギは「ネット」に
サンシのネットスーパーを愛用している、三重県菰野町の山岡さんは、買い物にかける時間が減り、フルタイムで働けるようになったという。 山岡慈美さん: これはきょう買ったトマトと…ブロッコリースプラウトです。きれいな野菜を届けてくれるので。(以前は)買い物する時間も考えて、パートタイムで早く帰らせてもらっていたりとか。 子供たちに頼んでいた“おつかい”も、今ではネットスーパーで注文するようになった。 山岡さんの長女: アイス。アプリでやるほうがやりやすい。 山岡慈美さん: 私のほうから(子供に)あれ買っといてって頼んだりとか…洗い物してて、洗剤がその場でなくなって、こっちでくつろいでる娘に洗剤なくなったから買っといてと言って。娘がこっちで注文するみたいな。 2023年発表の内閣府の調査によると、いまや日本の夫婦の7割以上が共働きだ。ネットスーパーは、その救世主になるかもしれない。 スーパーサンシ 高倉照和専務: 私どものミッションとしては、生鮮食品の日々の買い物をもっと楽に。そのさきの地方のローカルスーパーさんが、しっかりと先におさえて、総取りを実現していくってことが非常に大事だと思います。ここを取らずにどこ取るのということでしょうね。 “ローカルスーパーの生き残り”と“地域の生活支援”のカギは、「持続可能なネットスーパー」にあるようだ。 2023年12月8日放送 (東海テレビ)
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