全国の鉄道事業者に点検指示 貨物列車脱線事故で 国交省
北海道森町のJR函館線で起きた貨物列車脱線事故を受け、国土交通省は19日、踏切部分のレールが腐食していないか点検するよう、全国の鉄道事業者に指示したと発表した。 海岸沿いにあったり、レールを30年以上使用したりしている踏切が対象で、来月20日までに報告するよう求めている。 指示は18日付。JR北海道によると、現場付近の踏切で、車輪と接触するレールの「頭部」と底の「底部」を結ぶ「腹部」が著しく腐食していた。腐食によるレールの破断が事故原因の可能性が高いという。 事故は16日未明、森―石倉間で発生し、走行中の貨物列車の貨車5両が脱線した。これを受けて森―長万部間で運転を見合わせていたが、19日から再開した。運輸安全委員会が原因を調べている。