元NBA指揮官が大学生へ熱血指導「身長の違いはあっても…」日本代表の成長にも言及
■ パリ五輪日本代表についても言及
27日のクリニック後は、「今回のグループは本当に頭が良くて、一度言うだけで、習得するスピードが非常に早かったので良かったと思います」と、感想を語ったケイシー氏。加えて、「私はかつて何十年前に日本でコーチをしていたときがあります。その頃の女性のパフォーマンスと比べると、今はものすごく上がっていて、それは本当に印象的でした」と、クリニックの印象も教えてくれた。 27日はちょうど男子日本代表がパリ2024オリンピックの初戦を戦った日。「日本に来て小浜コーチと関わらせていただきました。その頃から見ると、日本のバスケットは非常に飛躍的に伸びていると思います」と、日本バスケ界の変化についてコメントすると、「ここまで伸びていることを幸せに感じています」と、笑顔も見せた。 実際にクリニックを受けたバスケットボール部の舘山萌菜キャプテン(4年)は、「私たちが普段気にしないようなところも大事にして練習しているからこそNBAで通用する技術なのだと感じました。知っていることもいっぱいあったのですが、それをどれだけクオリティ高くできるかが大事だと学んだので、そこはこれからの練習で自分たちもできること。全員で徹底してやっていきたいと思います」と、クリニックを受けての感想を語った。 チームの当面の目標は8月末から始まる関東大学女子リーグ戦での優勝。「白鷗大学の強みは強度の高いディフェンスからの速い展開。クリニックにディフェンスはなかったのですが、今まで監督に教えてもらっているディフェンスでしっかりと相手を嫌がらせて、オフェンスではクリニックで学んだ速い展開の流れを止めずに全員が動いて得点につなげられるようなバスケットをしたいと思います」(舘山)と、クリニックでの経験を生かしながら持ち味を発揮した戦いをしたいと誓っていた。 取材・文=田島早苗
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