【解説】“有害”PFASに初の評価 水道水は安全か異例の全国調査 岡山・吉備中央町では基準値“28倍”…住民に不安広がる
日本は目標値が緩い…見直しを議論
青井 キャスター: ーー発がん性との関連も指摘されていますが、影響はどこまで分かっているのでしょうか? 宮司 キャスター: 食品安全委員会の評価書では、PFASの発がん性については「証拠は限定的」としています。 立石 取材センター室長: しかし、WHO(世界保健機関)は2023年12月に、PFASの中でも問題となっいてるPFOAの発がん性について2段階引き上げ、4段階中で最も高い「発がん性が高い」グループに引き上げた。これは、カドミウムやアスベスト、プルトニウムと同じグループだ。 宮司 キャスター: 飲料水1リットルで許容される目標値を海外と比べると、日本はPFOAとPFOSをあわせて50ナノグラムに対し、アメリカは各4ナノグラム、ドイツは4種合計で20ナノグラムとなっています。 宮司 キャスター: 環境省は、この評価書や現在進めている水道水の全国調査の結果もふまえ、50ナノグラムとしている暫定目標値の見直しを議論するということです。 青井 キャスター: ーー何か対応は進んでいるのでしょうか? 立石 取材センター室長: 原因特定が難しいため、現時点では浄水機能の強化が考えられる。東京・武蔵野市は複数の小学校で井戸から基準値を超えるPFASが検出されたということで、浄水器を設置する補正予算を組んだとして対応している。 (「イット!」 6月26日放送より)
イット!