44年ぶりに投票権が復活した袴田巌さん衆院選の期日前投票に「市民生活の第一歩」
再審で無罪が確定したことを受けて、選挙権が44年ぶりに回復した袴田巌さんが衆院選の投票に行きました。 午後2時半ごろ自宅から出てきた袴田さん。 和田佳代子記者 「袴田巌さんがこれから選挙の投票へ向かいます。およそ60年ぶりのことです 」 袴田巌さんは1980年に一度死刑が確定し、公職選挙法でこれまで選挙権がありませんでした。 静岡地裁の再審で無罪が確定したことを受け、44年ぶりに選挙権が回復しました。 浜松市役所に到着すると期日前投票所に入り、衆院選と最高裁裁判官国民審査の投票を行いました 「選挙に連れて行く」とかねてから話していた姉のひで子さんは。 袴田さんの姉ひで子さん 「なんでも好きなように書きなと言った。(弟は)巌の名前くらいは自分で書けるもんですからね。投票はいたしました。偶然ですが同じ人を書いた。誰とは言えませんが」 貴重な一票を投じた袴田さんについてひで子さんは。 袴田さんの姉ひで子さん 「選挙権が復活してとてもうれしいと思ってる。無罪になったということを自覚してきてると思う。選挙権の回復は大きいので(市民生活の)第一歩だと思っている。死刑囚じゃなくなったよと認識させる。それを望んでいる」