【特集】世界を目指す高校生 陸上男子800m・落合晃 日本新記録達成!
日本一でも悔しさ残る“パリ五輪の壁” 陸上男子800m・落合晃選手(滋賀学園高校3年)
パリオリンピック出場がかかった今年6月の日本選手権。男子800m決勝、高校生でただ1人出場したのは、滋賀学園高校3年生の落合晃選手でした。17歳の少年は一度もトップを譲ることなく快走し、見事優勝。しかし、タイムは1分46秒。パリオリンピック参加標準記録の1分44秒70には届かず、出場を逃しました。 落合「ゴールしてからフィニッシュタイムが見えて、“うわっ!”みたいな。パリオリンピック出場は無理なのかって…本当に悔しいの一言でした」
下駄を使ったトレーニングで驚異的な走りへ
滋賀県東近江市にある滋賀学園高校。親元を離れて寮生活を送る落合選手は、スポーツコースに通う3年生です。驚異的な走りの秘訣は、下駄を使ったトレーニング方法にありました。下駄を履いてトレーニングをすることでバランスの良い接地を促し、体感を強化します。鍛え抜かれた走力と圧倒的なスピードで、同世代の高校生カテゴリーでは他の選手を寄せ付けません。 また、競技面だけでなく人間的な部分も優れていると、指導する大河亨監督は高く評価します。 大河監督「素直ですし、謙虚ですし、あとは吸収力。そういった人間的な部分があの子の強さかなと思います。上半身が全くぶれないし、心もぶれない。本当に体幹が強いのでこれから非常に楽しみだと思います」
インターハイで日本新記録達成!世界挑戦へ
パリオリンピックを逃した日本選手権から1ヶ月が経ち、その悔しさをぶつける舞台であるインターハイがやってきました。 落合「インターハイは去年も優勝しているので、目標は2連覇。それから去年の自分の記録(1分47秒92)は絶対に切りたいなと思っていて…最低限日本新記録(1分45秒75)は更新したいです」 意気込んで臨んだ大会で、落合選手は1分44秒80の走りで優勝。宣言通り日本新記録樹立、そしてインターハイ2連覇という結果を残しました。 落合「日本記録が出たからといって満足することはなく、世界の強い選手と競って更にタイムを更新できるようなレースができたら良いなと思います」 落合選手は世界に向けて大きく前に進み続けています。 「あすリート」(読売テレビ 8月10日放送)
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