「昇格の可能性はさらに低くなった」若手台頭で角田裕毅のレッドブル入りはもはや不可能!? 米メディアが見解「ツノダは注目されていない」
ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は、今月行われた第21戦ブラジルGPで予選3位、決勝7位と好パフォーマンスを披露。いずれも、新たにチームメイトとなったリアム・ローソンを上回る順位であり、その走りは各国メディアからも高く評価されるものだった。 【動画】予選3位の好走に角田裕毅もガッツポーズ!スタッフと歓喜を分かち合う歴史的瞬間の映像 だが、シーズン序盤から話題となっているレッドブルへの昇格争いにおいては、角田がどれだけ結果を残そうとも、判断材料にならないとの見方も伝えられている。F1キャリア4シーズン目を迎えても、トップチームのシートは遠いようだ。 米スポーツサイト『LAST WORD ON SPORTS』が現地時間11月9日、「好成績にもかかわらず、レッドブル昇格は見込めず」と銘打った特集記事を配信。レッドブル昇格をめぐり、角田が不遇の状況にあると伝える内容となっている。 同メディアは、角田が昨季よりチームメイトを上回る速さをみせているものの、レッドブル入りがほとんど検討されていないと主張。さらに、現状ではその傾向がより顕著であり、22歳のローソンが有力候補としてフォーカスされていると説明する。 「ローソンが日本人ドライバーを上回るパフォーマンスを見せると、レッドブルはすぐにニュージーランド人ドライバーを称賛する。しかし、立場が逆転すると、レッドブルは必ずしもそれをツノダにとってポジティブなこととは捉えない」 その上で、「ローソンがコンマ数秒の差で迫っている場合、レッドブルは依然としてその結果をローソンの有利に解釈する傾向にある。ほとんどの場合、レッドブルはローソンの経験不足を強調する。つまり、ツノダに肉薄していることは、ローソンにとって『勝利』を意味するのだ」として、角田、ローソンに対する首脳陣の反応の違いを指摘。 また他にも、「クリスチャン・ホーナーがレッドブルの候補者としてツノダに大きな期待を抱いていない」と綴っており、チーム代表からの評価が低い点も昇格を妨げる「決定的な要因」であると断じている。 加えて今季終盤を迎え、ウイリアムズで頭角を現した21歳、フランコ・コラピントが新たな候補に浮上したとして、「ミルトンキーンズチームには来季に向けた別の選択肢が生まれた」との見解も示すとともに、「いずれにしてもツノダはほとんど注目されていなかったことを考えると、昇格はさらに可能性が低くなった」と見通している。 もはや、チャンピオンチーム入りへ向けた競争において、日本人ドライバーは“蚊帳の外”の状況にあるのかもしれない。やはりキャリア5年目の来季も、角田はレッドブルセカンドチームであるRBで走ることになるようだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]