住宅ローンを組む時に「がん団信」や「疾病団信」をすすめられました。生命保険からこちらに変更したほうがよいのでしょうか?
団信と生命保険どちらがお得なのか
住宅ローンを組む場合、一般団信のみならずがん団信や疾病団信への加入をすすめられることもあるでしょう。しかし、生命保険とどちらがお得かは個人によって異なります。団信と生命保険は加入する目的が違うため、目的に沿った保険に加入することが大切です。 そこで本項では、団信と生命保険のそれぞれの特徴から、お得に感じる選び方を解説します。 ■保険料・保障内容 団信は住宅ローンに特化した保険であるため、がん保険などの生命保険に比べて保険料が安い傾向にあります。保険料が安いにもかかわらず、がんや特定の疾病に罹患した場合は、住宅ローン残高分の数千万円の保険金が支払われることもあるため、お得に感じられるでしょう。 しかし、団信の保険期間は「住宅ローン完済日まで」です。住宅ローン完済後にがんや特定の疾病になっても、保障は受けられません。 ■目的 団信と生命保険は、加入する目的が違います。団信の目的は住宅ローンを完済することであるため、病気になって入院・手術・通院をしても保険金給付はありません。 ただし、住宅ローン返済中に万一のときを考えると不安、教育費がかかるので家計負担を減らしたいなどといった、住宅ローン返済中に不安がある人に対してがん団信や疾病団信は向いているといってよいでしょう。 一方で生命保険は、幅広い保障を期待できます。がん保険の場合、がんと診断された時点で一時金を受け取れたり、入院・通院費が保障されたりします。また、自由診療である先進医療やウイッグなどの購入費なども保障されることもあります。 自分が求める保障がどちらかであるか、特徴を把握して加入することで結果的にお得に感じられるでしょう。
団信と生命保険は目的に応じて加入しよう
住宅ローンの契約時に、契約者の死亡または高度障害に対応した団信に加入しますが、一般団信のみならずがん団信や疾病団信に加入するほうがお得といえます。ただし、保険期間は「住宅ローン完済日まで」です。 一方、がん保険などの一般的な生命保険には、生命保険でしか受けられない保障があります。住宅ローン返済中は、目的に応じてがん団信・疾病団信、そして生命保険に加入することで安心を得られるでしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部