立憲・野田佳彦代表が旧文通費の使途公開 首相の著作など購入
立憲民主党の野田佳彦代表は27日、国会議員に月額100万円が支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)について10、11月分の使途を公開した。24日に閉会した臨時国会で、旧文通費の使途公開などを義務付けた改正歳費法が成立したことを受け、来年8月の施行に先立ち公開した。ただし、他の党幹部や所属議員の公開については「党代表の立場でお願いすることではない」との見解を記者団に示した。 【図解】政策活動費、政党交付金…政治家側への資金の流れ 野田氏のホームページに公開された領収書などによると、支出は10月分約123万円、11月分約88万円で、差額は翌月に繰り越される。両月とも人件費や備品費などの経常経費が約7割を占めた他、ホームページ制作費に約42万円(10月)を支出した。 調査研究費として、石破茂首相が就任前の8月に出版した「保守政治家 わが政策、わが天命(Kindle版)」(1584円)を購入したが、野田氏は理由について「どんなことを言っているのか、本会議でも予算委員会でも対峙(たいじ)する機会があるので参考になれば」と説明した。 先行公開している日本維新の会や国民民主党は、立憲にも法施行前の公開を迫っており、9月の立憲代表選に出馬した吉田晴美衆院議員も27日に公開した。【池田直】