2025年の開業&閉店まとめ 高輪に新しい街が出現、新宿で40年の歴史に幕
2025年に「開業する主な商業施設」と「閉店する主な商業施設」を紹介する。2020年に山手線の新駅として誕生した高輪ゲートウェイ駅には、JR東日本グループが総力を上げて開発した新しい街「高輪ゲートウェイシティ」が完成し、中核の商業施設として「ニュウマン高輪」が開業する。一方、新宿駅で長年親しまれてきた「新宿ミロード」が再開発に伴い閉店する。 【画像】2025年の開業&閉店まとめ 高輪に新しい街が出現、新宿で40年の歴史に幕
「松本パルコ」が閉店(2月28日)
長野県松本市の松本パルコは1984年8月にオープンした。商圏の若者の支持を集め、96年には増床も行っていた。店舗面積は2.2万平方メートル。だが、後発のショッピングセンターとの競合激化もあって売上高は後退していた。ピークである97年度の約95億円に対し、直近の23年度は40億円と全国のパルコの中で最小規模だった。
松本市では後述する井上百貨店も閉店を控える。また1月13日にはイトーヨーカドーの南松本店も閉店する。大型の商業施設が相次いで3店も閉店するため、関連する離職者は210人以上と報道されている。ハローワーク松本では従業員を対象にした就職面接会を開くなど対策を講じる。
「新宿ミロード」が閉店(3月16日)
小田急電鉄の子会社・小田急SCディベロップメントが運営する新宿ミロードは、「新宿駅西口地区再開発計画」の着工に伴って閉館する。小田急新宿駅直結で、甲州街道から見上げた際の台形のシルエットが印象的な新宿ミロードは1984年に開業。20歳前後の若者ファッションに強いファッションビルだった。
新宿駅西口地区再開発計画は小田急電鉄、東京メトロ、東急不動産による大型プロジェクトで、22年秋に閉店した小田急百貨店本館はA区、新宿ミロードはB区に位置する。新宿ミロードでは先行してモザイク通りと2階店舗の営業を23年3月に終了している。跡地に29年竣工予定の商業施設の詳細は明らかになっていないが、新宿ミロードのノウハウを生かすことを予定している。