満タンで2200kmも走るPHEVが214万円??? BYDが[プラグインハイブリッド]を意匠登録したことが発覚!!!!!
2024年暮れ、意匠公報で1台のBYDの乗用車の姿が公開された。すでに日本でも発売されている「シール」の仲間なのだが顔付きがちょっと違う。調べてみるとこのクルマ、プラグインハイブリッド(PHEV)なのだ。いよいよBYDは日本にPHEVを入れるのか。となると衝撃的な価格に注目だ! 【画像ギャラリー】この豪華で350万?BYDのプラグインハイブリッドが安すぎる!(26枚) 文:ベストカーWeb編集部/写真:特許庁、BYD
■日本版BEVシールよりも端正な顔つき?
意匠公報で公開されたクルマだが、本国の中国では「海豹(シール)06 DM-i」として販売されているモデル。 「シール」自体はすでに日本でも発売済みだが、そちらは中国では「07系」と呼ばれる。いっぽう今回のクルマはショートホイールベースの「06系」で、しかも「DM-i」という文字が付く。DM-iとはBYDのプラグインハイブリッド技術を指す呼称で、06系は本国でもPHEV仕様のみのようだ。 こうした状況から類推すると、BYDが日本にプラグインハイブリッドモデルを導入するのではないかという憶測が成り立つ。以前からそんな噂はくすぶっていたが、意匠公報で公開されたとなるといよいよ確度が高まってきた。 改めてシール06 DM-iの概要だが、ボディサイズ自体は全長4830mm×全幅1875mm×全高1495mmと、実は日本版シールよりも30mm長く、35mm背が高い。唯一ホイールベースだけが短く、日本版シールの2920mmに対し、06系は2790mmとなる。 いっぽうスタイリング自体はラウンドしたルーフ形状がよく似ている。日本版シールはヘッドライトの目尻からLEDが伸びるが、06系はそれがなく、こっちのほうが端正かもと感じる。
■ガソリン満タンでなんと2200kmも走る!
パワートレーンだが、46%という熱効率を誇る1.5Lの4気筒エンジンにモーターを組み合わせ、前輪を駆動する。 エンジン性能は74kW(100ps)/126Nmで、これに下位グレードで120kW(163ps)/210Nm、上位グレードでは218ps/260Nmというモーター動力が加わる。バッテリー容量は前者が10.08kWh、後者が15.87kWh、EVモードでの航続距離は前者で80km、後者は120kmだという(CLTC値)。 燃費だが、中国NEDC値を日本式に換算すると下位グレードが34.5km/L、上位グレードは32.5km/L。あくまで理論値に過ぎないが、燃料タンク容量65Lを掛け合わせると、上位グレードでも2100km、下位グレードではなんと2200km以上走る計算になる。 そしてBYD最大の魅力は価格だ。この「海豹06 DM-i」はPHEVでありながら、ベースグレードが9万9800元(約214万5700円)で売られているのだ。アダプティブクルーズ・コントロールなど各種運転支援装置を備えた上位グレードでも、12万9800元(約279万円)である。 さすがにこの価格のまま日本導入はありえないだろうが、BEV版シール同様「現地価格+100万円」程度の価格差だとすると、350~380万円程度の値付けは十分あり得る。トヨタ プリウスPHEVのGグレードが390万円だということ考えると、350万円切りもあり得るんじゃなかろうか。全長4.8m超のミディアムPHEVセダンがこの価格なら、相当魅力的だ。 ともかく話はまだ予測の域を出ないが、2025年はBEVやPHEVの価格破壊が進みそう。BYDについてはコンパクトEV「海鴎(シーガル)」も導入するという噂もあるから、楽しみだ。