「おかげ参りツーリングラリー」を2泊3日で体験!伊勢湾フェリーで鳥羽へ、ワインディングを堪能して伊勢神宮へ
関東方面からは、旅情も感じられる伊勢湾フェリー経由がおすすめ!
さて、関東圏在住の筆者が伊勢神宮を目指すとなると、高速をひたすら走り続けるか、途中を伊勢湾フェリー(伊良湖~鳥羽間)に乗るルートを思い浮かべました。すべて陸路の場合は距離にして450km、フェリーに乗れば実走距離は400kmといくらか短縮。そして高速料金は東京の用賀~伊勢ICが最安の場合で8940円(ETC利用の二輪車の場合/以下同)。 一方フェリーを選んだ場合は、片道の乗船料1800円(1名)+運賃3000円(400cc以上1台)がかかり、伊良湖フェリー乗り場にアクセスする陸路の用賀~豊川(5620円)か用賀~浜松(5190円)を合わせると、陸路よりも1000円ほど高くなります。ですが、筆者としてはこれくらいの差額であれば断然フェリー推し! 経験者も大勢いるかと思いますが、バイクツーリングに船旅が加わると、俄然旅の情緒が濃くなるのです。 伊良湖から鳥羽までは1時間ほどですが、愛車と乗船後にデッキで浴びる穏やかな潮風のさわやかなことといったらありません。そして猛暑厳しいタイミングでのツーリングだったこともあり、乗船中に適度な休息が得られたことも大きなメリット。よほど高速道路を走るのが好きでない限り、関東圏からは伊勢湾フェリーに乗船すること強くオススメしたいと思います。 ちなみに、このフェリーはバイクの場合は予約ができません。理由は「大概は積み切れないほどの台数にはならないから」だそう。なので、そこは不安に感じず大丈夫。しかも1日に8便(繁忙期は増便)運航しているので旅程も選びやすいのではないでしょうか。 ツーリングの相棒に選んだバイクは、ロイヤルエンフィールドの新型ネイキッド「ショットガン650」と、2023年発売のクルーザー「スーパーメテオ650」。いずれも並列2気筒のトルクフルで扱いやすいエンジンを搭載し、快適なシートや、フレンドリーなポジション、それでいてしっかりしたシャシーを持っているのがチョイスの理由です。 新東名の120km/h区間でもストレスなく巡航できたほか、追い越し加速も十分。両車ともカウルレスですが、自由度の高いハンドルポジションだったので上半身の疲労はさほど感じることはありませんでした。また強風で有名な東名高速の掛川あたりでも、素晴らしい直進安定性を見せてくれました。ツーリングバイクとしては、じつに頼もしい相棒となってくれたのです。