オートバックスとヒョンデがEVのチューニングで協業 2025年のオートサロンでプロトタイプを公開
2024年秋からNパフォーマンス・パーツを販売
ヒョンデのスポーツ・モデル・ブランドである「N」シリーズ第1弾として日本に上陸した「アイオニック5 N」。取り回ししやすく、居住性、積載性に優れたアイオニック5に、650psのハイパフォーマンスを与えることで、スポーツEVへと進化させている。 【写真】前後に搭載した2つのモーターで650psという強力なパワーを持つ「ヒョンデ・アイオニック5」のスポーツ・モデル、「5 N」が見られるヒョンデ・カスタマー・エクスペリエンス・センター横浜の画像をチェック ◆新しいチューニング文化を生み出す ヒョンデは、ハイパフォーマンスEVを提供するだけでなく、新しいチューニング文化を生み出すべく高性能車両に装着可能な「Nパフォーマンス・パーツ」の開発、販売も手掛けている。さらなるドライビングの愉しさを追求するオーナーのニーズに応えるべく開発され、多様な選択肢が用意される。自身の好みに合わせて車両をチューニングすることで、より個性的で差別化されたドライビングを享受できるのが狙いだ。純正チューニング・パーツは日本でも販売される予定だ。 ◆オリジナル・パーツの開発も 販売を担うのは、これまでヒョンデが協業を重ねてきたオートバックスセブン。ヒョンデとオートバックスセブンは、A PIT AUTOBACS東雲とA PIT AUTOBACS京都四条でヒョンデ・モビリティ・ラウンジを設置。スーパーオートバックス7店舗へのヒョンデ・コーナーの開設など、ヒョンデのEVを体験する空間作りや整備協力など、広範囲にわたる協業を重ねてきた。 Nパフォーマンス・パーツは、2024年秋から、ヒョンデ・カスタマー・エクスペリエンス・センター横浜をはじめ、A PIT AUTOBACS京都四条内に設置されるN Space京都四条で展示、販売されるだけでなく、取付も行われる。 また、日本のユーザー・ニーズに応えるため、オリジナル・チューニング・パーツの開発でも協業する予定で、オートバックスセブンのノウハウを結集し、レーシング・ドライバーである土屋圭市氏の監修のもと、開発を推進し、高性能EVのドライビングの愉しさを追求できる選択肢を増やしたいという。 なお、東京オートサロン2024では、Nパフォーマンス・パーツが装着されたコンセプトカー、「NPX1」が公開された。今後は、空力改善のためのパーツだけでなくサスペンションやブレーキなど、性能向上を目的としたパーツも開発される予定。オリジナル・チューニング・パーツは、2025年初頭に開催される東京オートサロン2025でプロトタイプが公開され、その後、販売もされる予定になっている。 アイオニック5 Nの発売に伴い、日本のEVチューニング文化をより活性化させたいという、ヒョンデとオートバックスセブンの共通の想いから始まった今回の協業。日本市場でEVの選択肢が増えるなか、両社はEVチューニングに対する潜在的ニーズに応える構えだ。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部