米大統領選で後継のハリス氏、“56年前の悪夢”よぎる? トランプ陣営、「民主主義と正反対」なぜ批判?【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
3か月半後に迫るアメリカ大統領選。民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)がバイデン大統領の“後継”となりましたが、矢継ぎ早に活動するのにはワケがありました。正式候補になるには課題があり、過去の「悪夢」を繰り返したくないとの思いがにじみます。 【マップ】米大統領選2024 激戦州のバイデンVSトランプ 支持率の推移 そこで今回の#みんなのギモンでは、「“後継”ハリス氏によぎる悪夢?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●待ち受ける2つの課題 ●56年前のトラウマ
■ハリス氏「106日間訴え勝利する」
近野宏明・日本テレビ解説委員 「アメリカのバイデン大統領が大統領選からの撤退を表明し、その後継指名を大統領から受けたハリス副大統領ですが、異例の事態が起きていて、悪夢もよぎっています」 「選挙活動を本格化させたハリス氏は22日、バイデン大統領から引き継いだ選挙本部を訪れ、スピーチしました。『選挙までの106日間、アメリカ国民に訴え勝利するつもりだ。我々は勝利する』と語りました」
■トランプ氏への対決姿勢を鮮明に
近野解説委員 「さらに、トランプ氏への対決姿勢を早速鮮明にしています。『トランプはアメリカを逆戻りさせようとしている』などと厳しく批判していて、ハリス氏とトランプ氏が争う新たな構図ができ始めています」 鈴江奈々アナウンサー 「ハリス氏はバイデン大統領を支える副大統領という立場だったので、ここから一気に、短い選挙戦を戦うことになりますよね」 近野解説委員 「大統領選まで残り3か月半と迫っていますので、急きょ大統領から『あなたがいい』と後継指名を受けたハリス氏が、早くやらなきゃいけないことが山積みです」
■本来は党内の予備選で候補を絞り込み
近野解説委員 「そもそもハリス氏は大統領から後継指名は受けましたが、民主党大会(8月19日)で正式に指名されないと、党の正式な候補にはなれません。そこで透明性ある選出手続きを踏むこと、最善の候補で民主党の中が一致団結すること、という2つの課題があります」 「本来であれば、党大会に先立ち、大統領候補になるための各州で行われる党内の予備選挙で候補者を絞り込んでいくプロセスがあります。勝ち残った1人が、党大会での投票で正式に指名されるわけです」