米大統領選で後継のハリス氏、“56年前の悪夢”よぎる? トランプ陣営、「民主主義と正反対」なぜ批判?【#みんなのギモン】
■敗北…共和党に政権を奪われる結果に
近野解説委員 「結果として、民主党は11月の本選挙も敗れてしまい、共和党のニクソン氏に政権を奪われてしまったという悪夢があります」 鈴江アナウンサー 「1つ1つの歴史の出来事は頭の片隅にあったんですが、こういう流れが56年前にあったんですね」 河出奈都美アナウンサー 「確かにフラッシュバックしてくるくらい、似たような流れをたどっていますよね」
■1968年大統領選との共通点は?
近野解説委員 「今回と共通点が結構あります。まずは現職の大統領の不出馬。その理由はいろいろありますが、1つはアメリカが関わる戦争への対応でした。1968年はベトナム戦争が泥沼化して反戦運動が高まり、とても現職が再選を目指すとは言えない状況に追い込まれました」 「今回も高齢批判などはもちろんありますが、外交に関しては、バイデン政権はイスラエルへの強い支援をいつまで続けるのか。ガザの人々をいつまであの非人道的な状況に置き続けるのか。若者やアラブ系住民から非常に強い批判が出ています」 「そんな中、予備選とはあまり関係ないプロセスを経て副大統領が後継に指名され、今回も指名されそうです。さらに党大会の開催都市は当時も今回もシカゴで、因縁の街です」 「(イスラエルへの支援などでバイデン政権に批判的な)若者や住民たちがデモをしにシカゴに押し寄せようという計画も今あるようです」
■透明性ある手続きと、党内の一致団結
森アナウンサー 「もちろん今の有権者にも1968年の大統領選を経験されている方はいるでしょうから、フラッシュバックするという方はいるでしょうね」 近野解説委員 「だからこそその悪夢を繰り返さないように、透明性のある手続きを踏みながら、党内の一致団結を早くする。それが不可欠なんです」 鈴江アナウンサー 「党大会の開催都市は決まった場所ではないじゃないですよね。偶然シカゴで一致しているというのも、嫌な感じがあると思います。民主党としては政権交代させたくない、(1968年と)同じようなことは起こさせたくないという思いが強いですよね」 近野解説委員 「その思いが強いからこそ、民主党はバイデン大統領の撤退の表明から目まぐるしく動いています。前代未聞のこの状況と時間的な制約がそれを加速させているわけで、当面は刻一刻、目が離せません」 (2024年7月23日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html