窓は「三方クロス巻き」に、巾木は幅わずか2㎝に。見た目すっきりの家づくり
部屋がすっきり。標準仕様の枠ありと比較すると一目瞭然
三方クロス巻きにした窓の下辺に設けた窓台にも、ちょっとしたこだわりがあります。 窓台は通常、壁から少しはみ出す形で設けられるとのこと。それをわが家では、窓台と壁が面一になるよう指定しました。そのおかげで、まるで四方枠なしの窓のように見せることができ、よりすっきりとした印象に。 1階のLDKに面したドアも、枠がないタイプを採用。戸袋式の引き込みドアで、窓と同じく三方クロス巻きで仕上げられています。巾木も目立たず、床から天井までの高さが高く見える効果も実感しています。 じつはわが家は、2階の部屋は標準仕様の枠ありドアです。壁紙とドアの色を白に合わせてすっきり見えるようにしていますが、やはり凹凸があることでドアの存在感が気になります。 1階の枠がないドアと比べると違いは一目瞭然。住んでみることでよりいっそう、枠があるかないかの違いで、見た目の印象も変わるのだと実感しました。
窓枠なし&細い巾木にしてダメージの有無は?
ダメージが懸念されていた窓の結露は、住んでいる地域の気候が比較的穏やかであることや、アルミ樹脂複合サッシのおかげで心配していたより問題ありませんでした。 たまにサッシにうっすらと結露が発生しますが、朝さっとふき取るだけで乾いた状態になるので、今のところクロスがはがれたり浮いたり、カビが生えるといったダメージは見られません。 また、幅が細い巾木も、とくに問題なく衝撃から壁を守ってくれています。わが家ではロボット掃除機と、ハンディタイプの掃除機を使っていますが、そもそも強い衝撃を与えるようなケースは稀。 しかし一度だけ、写真の短い辺の巾木がなにもしていないのにぽろっとはがれ落ちたことがあります。自分で修正しましたが、幅が太い巾木よりは接着面が小さいため、粘着力が弱まりやすいのだと感じました。 建具の枠や巾木、は家づくりにおいて細かい部分ですが、存在感を消すだけで部屋の印象がぐんとよくなります。わが家はこだわって正解でした。これらをなくすとダメージを受けやすいとも言われていますが、設計士とよく相談したうえで、検討してみてもいいかもしれません。
日刊住まい編集部