【ソフトバンク】日本Ｓ第３戦 近藤健介スタメン復帰で王手へ、小久保監督「基本的にはDH」
鷹は福岡で舞う！ ソフトバンク小久保裕紀監督（53）が、29日の日本シリーズ第3戦（みずほペイペイドーム）で、近藤健介外野手（31）をスタメン起用する方針を明かした。DH制のなかった横浜では、痛めている右足首に配慮して代打待機。本拠地では満を持してリーグ首位打者が戦列に加わり、ベストオーダーを組む。日本シリーズは敵地で連勝し、4年ぶりの日本一まであと2勝。29日の第3戦で王手をかけ、一気のスイープを目指す。 ◇ ◇ ◇ 日本一への最後のピースが加わる。2勝0敗で迎える日本シリーズ第3戦からは本拠地みずほペイペイドームで3試合。DH制のなかった横浜の第1戦、第2戦でベンチを温めていた近藤が、満を持してスタメン起用される。帰福前に羽田空港で取材に応じた小久保監督は「最終は練習を見てから」と前置きした上で「基本的にはDHで入れると思う」と明かした。 近藤はシーズン終盤に右足首を捻挫。CSファイナルステージで戦列復帰し、3試合とも「5番DH」で11打数6安打、打率5割4分5厘を記録し、日本シリーズ進出に貢献した。指揮官は「CS（ファイナルS）開幕の日が一番良かったみたい。何の違和感もないぐらい走れていた」と説明。横浜では患部への負担を考慮し、守備には就かせることを控えた。 ベンチスタートとなり、第1戦では8回1死二塁で代打起用されたが、申告敬遠で勝負を避けられた。第2戦は出場なし。29日の第3戦は近藤にとって事実上のシリーズ初打席になる。小久保監督は「バッティングは大丈夫」と太鼓判。1、2戦はDeNAに打ち勝ったが、打率3割1分4厘でリーグ首位打者に輝いた男がラインアップに復帰すれば、打線はますます破壊力を増す。最強打線の役者がそろえば鬼に金棒だ。 「勝利の方程式」の3連投もある。「（リリーフの）後ろの2人に関しては3連投はある。いけるときはつぎ込みます」と8回ヘルナンデス、9回オスナのフル回転を明言。オスナに関しては「どこでもなんぼでも投げる」と言われたことを明かした。野手は登録枠の中で若干の入れ替えを行うが、スタメンが大幅に変わることはない。26日に左膝に自打球を当てた周東も大事には至らなかった。「ここまできたら、あと2つ勝てば終わりなので」。チーム一丸で29日の第3戦に勝てば4年ぶりの日本一に王手。30日の第4戦でスイープすれば、悲願の胴上げが地元福岡で達成される。 日本シリーズは破竹の14連勝中で、本拠地に限れば16連勝中だ。レギュラーシーズン、CSファイナルSを含めても現在10連勝中と最高のムードで福岡に帰ってきた。タカが手を緩めず、頂点に突き進む。【只松憲】 ＜日本シリーズVTR＞ ◆第1戦 ソフトバンクは有原が投打に活躍。投げては7回4安打無失点。打っては2回2死満塁から右前へ先制の2点打を放った。9回には今宮の2点二塁打などで3点を加え、シリーズ通算13連勝。DeNAは9回に4安打で3点を挙げる粘りを見せた。 ◆第2戦 ソフトバンクが敵地で2連勝スタート。1回に山川の2ランで先制し、3回に牧原大の2点打などで3点を追加。4回にも山川が適時打を放った。モイネロは6回2／3を3失点。DeNAは9安打で追い上げたが、序盤の失点が響いた。
