70代後半の親が80歳までの医療保険に入ろうかなと言っています。本当に高齢者の医療保険は必要なのでしょうか?
70代後半で医療保険に入る際の注意点
民間の医療保険に加入を検討する場合、若いときに加入する際とは違った注意点があります。 注意点を把握しておかないと、思ったより保険料が高額だったり、加入できる保険商品の選択肢が限られたりなどの不満がでる恐れがあります。70代後半でありながら医療保険に加入する際の注意点を知ったうえで、自分にとって必要であるか検討しましょう。 ◆若い頃よりも保険料が高額になる 70代後半から医療保険に加入すると、若いときに加入するよりも保険料が高くなる傾向にあります。年齢が若いほうが、病気になるリスクが少ないからです。高い保険料を払ってでも納得いく保障を受けられるのか、バランスを見てみましょう。 ◆加入できる医療保険が限られる 70代後半ともなるとさまざまな既往歴がある人も増え、医療保険の選択肢が狭まる傾向にあります。しかし、既往歴があるからといって保険加入できないわけではありません。既往歴がある場合に加入できる保険として、主に「引受基準緩和型」と「無選択型保険」の2種類の保険があります。 「引受基準緩和型」とは、通常の医療保険より告知項目が少ないなど加入の条件が緩和された医療保険で、持病の悪化に備えられます。ただし、保険会社によっては、保険料が通常型の医療保険と比べて高くなる傾向にあり、一般的に給付金も加入後の一定期間は半額となります。 「無選択型保険」とは、健康状態の告知や医師の診査を必要とせずに、年齢や既往歴に関係なく加入できる医療保険です。ただし、保険会社によっては引受基準緩和型とは違い、原則として持病の再発は保障の対象外のケースが多いです。 また、通常型・引受基準緩和型の保険と比べて保険料は割高で、保険料の払込期間も一生涯です。また、通常型保険と比べて免責事由の範囲が広くなっているので注意が必要です。
70代後半で医療保険が必要か検討してみよう
民間の医療保険に加入すれば、病気やけがの際に十分な保障を受けられます。しかし70代後半であれば公的な医療保険が充実しているため、新たな医療保険は必要ない人もいるでしょう。 民間の医療保険が必要であるかは、人それぞれの状況によって違います。保険料と保険内容のバランスを見て、加入を検討しましょう。 出典 厚生労働省 高齢者医療制度 厚生労働省 医療費の自己負担について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー 監修:高橋庸夫 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部