「自分の機嫌を取ること」が夫婦関係改善の鍵!?…”離婚寸前”から”ラブラブ”方向へ持っていくための「意外な」方法
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第13回 『「生活費をもらって別居すればいい」は大間違い!…夫婦仲がピンチな時ほど「慎重に」行動しなければならないワケ』より続く
「完全勝利」を考えてはいけない
離婚寸前の夫婦でも、関係改善は可能なのでしょうか。 答えはイエスです。たいていの場合、新婚当初のラブラブカップルに戻るのは無理でも、なんとか離婚を回避することは可能です。そのために必要なのは、「自分は正しく、間違っているのは相手」という固定観念を捨てることです。 相手の間違いや欠点を批判してあっさり態度を改めてくれるならそれも一つの手ですが、離婚寸前までこじれているのですから、批判を素直に受け入れてくれる可能性はゼロです。文句を言えば言うほど、関係が悪化するのがオチ。
「不機嫌のスパイラル」に陥る前に
人から攻撃されて、気分がいい人はいません。あなたが相手を批判すれば、向こうもあなたに反撃してきます。そうなると、あなたも機嫌が悪くなり、やり返してしまうという「不機嫌のスパイラル」に陥ります。 そうならないよう、仮に相手が100パーセント悪い場合でも、まず自分から文句を言うのはやめましょう。そのほうが自分も機嫌よくいられます。 夫婦関係改善の第一歩は、まず自分の機嫌をとること。その上で、相手にも必要な気配りをして、向こうの機嫌をよくするのです。それだけで相手の態度や振る舞いが好ましい方向に変わっていきます。 そのためにも相手をコテンパンにやり込めるような「完全勝利」は諦め、関係を継続できれば御の字、くらいに達観しておくほうがいいのです。 『「上から目線」な上に「段取りが悪い」…夫が「食洗機がうるさい」と怒った背景にある夫婦間の「学歴格差」』へ続く
岡野 あつこ(夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー)
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