「早漏」「ペニスの大きさ」の認識に男女差あり!40代男性の“性の悩み”をプロに聞く
「『セックスをする・しない』の0・100で考えるのではなく、『どうすればお互いに満たされるのか』ということを、パートナーと話し合うことが大切です。 コミュニケーション不足は、デートDVなどの深刻な問題にも繋がりかねません。『相手が抵抗しないからOK』『付き合っているからOK』『これはイエスのサインだからOK』ではなく、言葉でちゃんと伝えてください。たとえ夫婦といえど、性的同意は必要です」。
性生活を円滑にする会話メソッド
さて、ここまでコミュニケーションの重要性を再三お伝えしてきたが、最後にカップルコミュニケーションの専門家が推奨する、コミュニケーションのメソッドを紹介しよう。 目指すのは、相手の意見を尊重しつつ、自分の主張も明確に伝える「アサーティブなコミュニケーション」。意識すべきポイントは3つだ。 1. “I(アイ)”メッセージを使う 「あなたはいつも〇〇だよね」と言われると、責められているような気持ちになりやすい。そこで要望や不満を伝える際は、「I(アイ)」にフォーカスした表現を意識する。 NG:「あなたは家事をしてくれない」 OK:「僕はこの家事を手伝ってほしい」 2. 怒りの「なんで?」を使わない 理由を聞きたいのに、怒りの表現として「なんで〇〇しないの!(あなたがするべきなのに)」といった言葉が出そうなときは、いったん落ち着こう。本当に理由が知りたいのなら、「(背景や過程を知りたいから)理由を教えてくれる?」と冷静に聞いてみるのがグッド! NG:「なんでこんなことするの?」 OK:「僕は〇〇されて悲しかったんだけど、理由があるなら教えて」 3. 「普通は〇〇でしょ」は使わない 「普通はこう」「これが常識」というイメージは、そもそも自分の思い込みかも。それぞれ違う環境で育ったふたりが良い関係を続けていくためには、自分の中の「普通」をいったん手放し、お互いの要望にフォーカスした会話を意識すると良い。 NG:「男だから(女だから)、今時は〇〇するのが普通」 OK:「僕はこうしたい。きみはどう?」 いかがだろう。普段の会話を振り返って、思い当たることがあれば、ぜひ取り入れてみてほしい。 家事や育児など、セックス以外の不満を理由にセックスレスになってしまう夫婦も少なくないという。お互いを思いやるコミュニケーションを日常にすること。まずはそこからだ。 次回は「マスターベーションの方法や満足度」の悩みについて、実態や解決策を紹介する。 外山壮一=取材・文 日下部美沙=写真
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