"スマートフォンの次"を期待されるアップルの「Vision Pro（ビジョンプロ）」、アメリカ国内では初回出荷分が完売となった（写真：ブルームバーグ）

とうとう真打ちの登場だ。2024年2月、アメリカ企業のアップル（ AAPL ）は初のゴーグル型ヘッドマウントディスプレー「Vision Pro（ビジョンプロ）」を発売した。当日直販店では長蛇の列をなし、アメリカメディアによれば初回出荷分は完売という。 同製品は2023年6月5日に発表されており、同社にとっては2007年のスマートフォン、iPhone（アイフォーン）以来の大型新製品として世界中から注目を集めていた。 このディスプレーを装着すると巨大なスクリーンが現れ、3次元動画やビデオ通話が楽しめる。12個のカメラ、5つのセンサー、6つのマイクから入力した情報を高速処理する高性能半導体を搭載している。コントローラーを使わず目と指の動きだけで操作できるのが最大の特徴である。 同社のティム・クックCEOは「空間コンピューティングツール」と位置づけ、「コンピューターの新しい幕開け」だと評した。 ただ、価格は3499ドル（約52万円）と先行した日米の同種製品に比べかなり高額だ。