「自分の技術がまだまだ」西郷真央は米ツアー自己最高2位 コフリンが初優勝
◇米国女子◇CPKC女子オープン 最終日(28日)◇アールグレイGC (カナダ)◇6709yd(パー72) 【画像】124年前の五輪ゴルフ競技 ルーキーの西郷真央が米女子ツアー初優勝をあと一歩で逃した。首位との5打差を追う最終日、バックナインで首位に追いついたが、5バーディ、2ボギーの「69」で通算11アンダー。米ツアー通算28戦目で2022年「エビアン選手権」3位を上回る米ツアー自己ベストの2位に終わった。 西郷は前日に日米両ツアー自己ベスト「61」でV戦線に加わり、通算8アンダーの首位と5打差3位からスタート。パー5の1番をボギーとしたが、4番(パー5)でスコアを戻し、スタート前と変わらぬ5打差で後半へ。 猛追は9番(パー3)から始まった。9番アイアンで奥1mにつけ、10番は2打目を手前1mにつけて連続バーディ。11番はグリーン奥ラフからチップイン・パーを決め、1組後ろを回るトップのユ・ヘラン(韓国)が同ホールをダブルボギーとして差は一気に「2打」へ。パー5の14、15番で連続バーディを奪って12アンダーとし、トップに並んだ。しかし、ユ、ローレン・コフリンと3人のトップタイで迎えた17番でボギーをたたいて後退した。 西郷は中継局WOWOWのインタビューで「ルーキーで優勝争いに加われたのは良かった。思い出に残る1週間になりました」と語った。 ただし、表情はさえなかった。「前半からティショットが思った通りにいかず、スコアメークが難しかった。焦りはなかったけど、チャンスホール(の1番)でスコアを落としたのは悔しいです」という。トップが伸ばしていない状況はわかっており、もっとチャージをかけたかったが、ティショットをラフに入れて「アイアンショットでチャンスを作れないシチュエーションにしてしまったのは、自分の責任です」と厳しい自己採点を下した。 前日のような攻撃ゴルフを展開できなかったことを「優勝争いの影響ではなく、自分の技術がまだまだということ。評価できるものばかりではなく、課題も多くあるので、これから1つ1つクリアしていきたいです」と語り、志の高さをうかがわせた。
31歳コフリンが2位から出て「71」で回り、通算13アンダーとしてツアー初優勝。トップから出たユは「75」とスコアを落とし、ジェニー・シン(韓国)と並んで通算10アンダー3位に終わった。 吉田優利は「69」で回り2アンダー25位、渋野日向子は「74」で3オーバー48位だった。