JTB、”空の時刻表”発売 月刊で国内・国際・国内国際の3種類
JTBグループのJTBパブリッシング(江東区)は、航空ダイヤに特化した3種類の月刊時刻表を10月21日に発売した。月刊誌「JTB時刻表」の分冊版で、今回の11月号以降毎月発売を予定している。 【画像】JTB時刻表の航空ダイヤ版 発売したのは「JTB時刻表 国内航空ダイヤ」「JTB時刻表 国際航空ダイヤ」「JTB時刻表 国内・国際航空ダイヤ」の3種類。国内線は冬ダイヤ初日の10月27日から2025年1月6日までの最新ダイヤを、国際線は10月27日から2025年3月29日までの冬ダイヤを掲載した。「国内・国際航空ダイヤ」は国内線と国際線を1冊にまとめた。いずれもLCCを含めた日本発着旅客便の運航スケジュールを載せる。 運航スケジュール以外も掲載。国内航空ダイヤは、空港と各地を結ぶ連絡バスと乗合タクシーの情報や、航空各社の通常期・多客期それぞれの目安となる運賃などを掲載し、国際航空ダイヤはIATA(国際航空運送協会)が定める航空会社の「2レターコード」や都市空港の「3レターコード」、路線ごとの所要時間や時差、便ごとの使用機材や座席クラスなどを載せる。 判型はいずれもB5判で、税込価格は国内が605円、国際が605円、国内・国際が990円。ページ数は国内が30ページ、国際が28ページ、国内・国際が58ページ。11月号の掲載情報は9月25日締切の情報に基づくもので、今後はJTB時刻表の発売日に合わせて毎月発行を予定している。販売形態は、Amazonなどでのプリントオンデマンド販売となる。 JTB時刻表が空のダイヤを初めて載せたのは1929(昭和4)年で、日本航空輸送の東京-大阪-福岡-蔚山-京城-平壌-大連間の定期便を掲載。1941年から一時取りやめたものの、1951年に東京-大阪-福岡間の定期便が再開したことで国内線のダイヤ掲載が復活し、1954年に東京-サンフランシスコ間の定期便運航が始まったことで国際線ダイヤの掲載も再開した。その後、国際線は掲載休止期間が二度あり、1962年4月号から1987年5月号と、2016年4月号から2017年3月号は休止したが国内線は継続し、2017年4月号以降は国内・国際両方のダイヤを載せている。また、JTB時刻表本体は2025年4月で創刊100年を迎える。
Tadayuki YOSHIKAWA