ジョーダンとレブロン、どちらが“GOAT”?永遠のテーマに重鎮トーマスは“キング”を推挙「数字が嘘をつかないなら、それがすべて」<DUNKSHOOT>
私は今の自分の立ち位置がどこなのかわかっているよ。彼は私を超え、マジックの記録も上回ったんだ。パッシング、スコアリング、リバウンディングを語るにあたって、彼(レブロン)のようにどのカテゴリーでも見事な実績を残してきた選手はいなかった。 彼のような選手はこれまでいなかったんだ。今では(GOATについて)誰もがそれぞれのお気に入りがいるが、もし数字が嘘をつかないのであれば、それがすべてを物語ることになる。そしてもちろん、彼はそのお眼鏡にかなった選手なんだ。だから、私にとっては彼こそがチーム、それにバスケットボール選手としての観点から見てベストなのさ」 今季でヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)と並んでNBA歴代最長タイの22シーズン目に臨むレブロンは、レギュラーシーズン通算4万474得点、プレーオフ通算8162得点でいずれもNBA歴代トップを誇る。 ファイナル6戦無敗でいずれもファイナルMVPに選ばれたジョーダンに対し、レブロンは通算10度のファイナルで4勝6敗と負け越している。それでも、マイアミ・ヒート(2012、13年)、クリーブランド・キャバリアーズ(2016年)、レイカーズ(2020年)と3チームをリーグの頂点へ導き、いずれもファイナルMVPに輝いた実績は見逃せない。 得点・リバウンド・アシストと3拍子揃った究極のオールラウンダーは、通算1万1009アシストでNBA歴代4位、1万1185リバウンドで同30位に入っていて、“トップレベルの持続性”においてこの男の右に出る者は皆無。 トーマスがNBAのコートで直接レブロンと対戦することはなかったものの、画面越しやコートで見ただけでも、その偉大さを肌で感じているということなのだろう。 文●秋山裕之(フリーライター)
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