ステランティス、北米責任者やCFOが経営を主導へ-CEO辞任で
(ブルームバーグ): 欧米系自動車大手ステランティスは、辞任したカルロス・タバレス前最高経営責任者(CEO)に代わって経営を率いる委員会のメンバーに、北米部門トップのアントニオ・フィロサ氏など複数の幹部を指名した。同社は、リーダーシップの空白を埋めるべく取り組んでいる。
ステランティスの2日発表によると、委員会はジョン・エルカン会長が率い、新たなCEOが見つかるまでの間、会社の意思決定を行う。委員会による経営主導については、先にブルームバーグ・ニュースが報じていた。メンバーにはこのほか、購買担当責任者のマクシム・ピカト氏やダグ・オスターマン最高財務責任者(CFO)らも含まれる。
またリチャード・パーマー元CFOが特別顧問に任命され、同社首脳陣の「相談役」になると、ステランティスは説明した。
同社によれば、新CEOは2025年上期に指名する予定。
タバレス氏はステランティスの将来を巡って取締役会と衝突し、予想より早く退くこととなった。プジョーとシトロエンの親会社であるPSAグループとフィアット・クライスラーの合併で2021年にステランティスが設立されて以来、タバレス氏はステランティスの経営に携わってきた。だがコスト削減を推し進めた結果、労組やディーラー、社内からの反発を招くこととなった。
原題:Stellantis Taps US Boss, Former CFO for Roles After CEO Exit (1)(抜粋)
--取材協力:Gabrielle Coppola.
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Albertina Torsoli, Daniele Lepido, Tommaso Ebhardt