「もはやM&Aしかない」創業120年以上の印刷会社、後継ぎはいないと思っていた しかし、思わぬ人物が「一緒にやりたい」
◆社長の「色」を打ち出してほしい
――最後に、今後の会社をどのようにしていってほしいですか? 今はホームページでの集客が大きな軸になっていて、月に40件ほどの問い合わせがあり、うち10~20件が成約します。 他社からは「すごい」と言われますが、全然足りません。 まだまだ上を目指しています。 時代が移る中、次の何かを見つけなければならないし、必ずあるはずだと思っています。 意外とアナログなものかもしれませんが。 また、長男にもっと自分の「色」を出せと言っていますね。 息子は息子でやりたいことを明確にしてほしい。 細かい部分を頑張っていますが、今のところまだそれ以上の「色」が出ていない。 30年、40年会社をやっていくためには、勉強して「色」を打ち出してほしいですね。
■プロフィール
セントウェル印刷株式会社 代表取締役会長 中井 利夫 氏 1951年生まれ。大学卒業後、シャープ株式会社に勤務、営業担当として力を発揮する。のち、曽祖父が創業し父が再興した株式会社中井商会(1981年にセントウェル印刷株式会社に名称変更)に入社。父・弟とともに経営に携わる。同業他社に先駆けたホームページの運用など新しい手法を取り入れつつ、デザインから提案できる印刷会社として幅広い業種の顧客を開拓。1992年41歳の時に父から事業承継し代表取締役社⾧就任。現在は弟・三夫氏に社長を譲り、代表取締役会長。